つる子の真打昇進前夜
はじめて林家つる子を認識したのは2022年の『おきゃんでぃーず ファイナルカーニバル』であった。あの真ん中で歌っているいちばんかわいい女性は誰だ?ここから全てがはじまった。
その年のクリスマス会の頃には、すっかりつる子の虜になっていた。くるくる変わる表情、笑わせるところではきっちり笑わせ、泣かせどころではしっかり泣かせる。それよりも彼女の笑顔に溶けた。
昨年の春、私は演芸を聴きに行くのをもうやめようと思っていた。いろいろ嫌な事があったので…。そんな中、見たのが「林家つる子真打昇進」の報だった。これは「希望」だ。彼女の真打昇進披露興行までは演芸ファンを続けようと思った。
林家つる子のライフワーク「女目線シリーズ」は新作落語以上の情熱が傾けられた傑作である。今までに次の古典落語が取り上げられた。
芝浜
子別れ
妾馬
紺屋高尾
古典に別の角度から光を当て、解釈し直し、新たな可能性を提示した。林家つる子の功績はあまりにも大きい。
いよいよ明日、林家つる子が真打に昇進する。
つる子さん、本当におめでとうございます。ただ、つる子師匠と呼ぶのは明日まで取っておきます。
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