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1月22日(月)志の輔らくご in PARCO 2024(PARCO劇場)


志の輔  送別会
 1月1日に起きた能登の地震について。志の輔師の故郷・富山でも被害は深刻であった。志の輔師から、被災地が一日も早くもとの生活に戻れるように客席から拍手を送ろうと提案がある。満場の割れんばかりの拍手が送られる。この想いが被災地に届きますように。
 
 今日が何日目か知りませんが、昨日までリハーサルを重ねて参りました。

 おなじみのギャグ。
 定年退職を間近に控えたサラリーマン二人が入社当時入ったそば屋に入り懐かしむ。店の若い衆を相手に、運動会など、現代を嘆きながら、昔はどこでもタバコが吸えたなどと昔を懐かしむ。去り際に故郷店のオヤジに花を贈ると、意外な展開になる。

 過ぎし日へのノスタルジーを描いた落語だが、昔は良かったでは終わらない確かな希望がある。

【映像】
 三波春夫『世界の国からこんにちは』をバックに『送別会』でも登場した懐かしいモノの画像が次々と流される。このうち1つでも持っていたり、自宅にある人はこの後、ハイタッチできると言うのだが、さてどうなるか?

 

志の輔  モモリン
 福島県内の、とある市。市が売りにしているゆるキャラ「モモリン」が市長とともにテレビ出演することになった。控室にいた市長は戯れに頭部を被ってみるが、後ろのチャックが開かなくなってしまう。部下や業者などが開けようとするが、うまくゆかない。 そこへ図書館予定地の地主・黒田さんが絡み、大騒動になる。
 ゆるキャラを全面に押し出したドタバタ落語。東京のスタジオと結んだ生中継で「そんなバカな!」と言いたくなる奇跡が巻き起こるが、それが「落語的真実」というものであろう。

 仲入り前にクマモンと志の輔師が登場し、お客様から自分が持っている懐かしい物を聞き出す。そして、クマモンとハイタッチ!お客様の懐かしい物のエピソードに笑ったり泣いたり。

ー仲入りー

志の輔  しじみ売り
 雪の日に、ある料理屋にいたいけな小僧がしじみを売りに来る。兄貴とその子分が応対する。兄貴は小僧のひょうきんさを面白がり、しじみをまるごと買う。母と姉が病で臥せっていると聞いた兄貴は3両を差し出す。小僧はこれを断り、身の上話をしだす。
 義賊・鼠小僧次郎吉のおはなしである。恩をかけたつもりがそれがかえって仇となっていた。罪咎のない若旦那を救うため、過去に落とし前をつけるため、男は雪を踏みしめて、奉行所へと向かう。
  泥棒は…いや、泥棒が悪いのは当然として、悪事を働く者から金品を奪い、貧乏人にバラまく。言ってみれば非合法な「富の再分配」である。弱きを助け強きを挫く、江戸のダークヒーローを志の輔師がダンディズムたっぷりに描く。
 本来は次郎吉が子分を身代わりに立てて、若旦那を救うのだが、志の輔版は違う。自分が身代わりに行くという子分を押し留め、親分自らが奉行所に行くのである。

 誰のために行くのではない
 俺が枕を高くして寝るために行くんだ

 恩が仇となったが、次郎吉の行動によって、情けは人の為ならず 巡り巡って己がため、へと変わってゆく。そこへ小僧が帰ってきて、思わぬサゲとなる。

 幕の後、ややあって再び幕が開く。志の輔師の音頭で、松永鉄九郎社中のお囃子の中、恒例の三本締めとなる。

 笑う事こそ楽しけれ ヨォーッ!

 


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