1月16日(水)鈴本演芸場 正月二之席 夜の部
駒平 金明竹
後半の大阪弁の男が与太郎にもう一度言えと言われ、いらついて大声を出す。その声を聞いてこちらもいらついてしまう。ホントに怒っているように聞こえてはいけない。
つる子 スライダー課長
銀杏亭魚折作の新作落語。
田中が課長に呼ばれる。息子が少年野球を始めた。ポジションはピッチャー。息子とキャッチボールがしたい課長は、田中に野球について教えを請う。だが、課長は野球を全く知らず…。
キャッチボールの場面。つる子さんがボールを受ける度に腰のあたりを叩く。いろんなシグサを持ってる人だね。
寒空はだか 漫談
ハウスシチューのネタがおかしいが、松山千春の『旅立ち』の音程が違う。
〽タワー、タワー、京都タワー
扇遊 家見舞
いぶし銀とは、この事。アニイの前で狼狽する二人がおかしい。
文菊 つる
ひとの迷惑顧みず、つるの由来の講釈を垂れる八五郎に笑いが止まらない。
風藤松原 漫才
松原さんて今年で五十歳なんだね。若く見える。
琴調 徂徠豆腐
寄席でよくかかる一席。豆腐が食べたいが、何もかけないで食べるのはよしとこう。
馬石 堀之内
こんなバカな事ありえない!と思わせない噺の運び方。
ー仲入りー
ダーク広和 奇術
着物で登場。早変わりもお見事。
きく麿 首領がゆく!!
日本のヤクザの6割を生産する北九州市。そんな素敵な街がご出身のきく麿師渾身の反社落語。
とある小学校のとあるクラスで映画の感想文が課題として出された。仲良しの二人組は極道モノのVシネマを見て感化され…。
教師と生徒が互いに影響を与え合う素晴らしい学校ですね(笑)。
楽一 紙切り
あなたサイコね?サイコなのね?
つるを切ってもらいました。
喬太郎 居残り佐平次
終盤にクレージーキャッツの『無責任一代男』の替え歌が歌われる。
俺はこの世で一番、居残りと言われた男
喬太郎師にとって、佐平次とは植木等なのだ。落語でありながら、全篇に横溢するコント感。佐平次たちがジャズのようにスィングしている。
圧巻は紅梅に惚れている勝っつぁんを口で持ち上げるところ。幇間のような手練手管を用いて、勝に取り巻き、酒をせしめる。植木等が演じるサラリーマンにも幇間的気質があった。幇間的な何かは職業的幇間だけが守っているのではない。それは芸人だけでなく、サラリーマン(特に営業職)などにも受け継がれている。
サゲは、
若い衆「おこわにかけられたんですぜ」
主人「俺の頭が胡麻塩頭だ」
本来は若い衆が言うサゲを主人が言っている。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?