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うつ病を支えるという勘違いとその結末

2022年2月1日

仕事帰りに
彼女の家によってみる

言い訳のようなお菓子を持って。

こうなってみると
彼女が同棲の家を出て一人暮らしする選択をしたのが
果たして2人にとって正解だったのか
わからなくなる。

彼女のこころのために
そして
2人の将来のために

そう思って決断したはずだったけど
結果得たものは
この現実。

僕の日々の心の直接的な悩みは
無くなったものの
連絡が途絶えてしまった今
モヤモヤは日々強まっていくばかり

彼女はどうだろうか?
多忙な仕事に慣れるため
それも当初は楽しかったが
事情が変わって今や退社することになり…

彼女のこころを蝕む不安や悩みは
結局
なにも解消されていない。

彼女を必要とし、
信頼し、
認めてくれる、
そんな会社で働き、
経済的に自立することで
自己肯定感を
自信を取り戻すことができる

そんな理想のシナリオは

たった1ヶ月で裏切られた。

こんなに願ったことはない
ただただ縋るように掴んだ葦。

まるで嘲笑うかのように
裏切られた。

なぜこんなにも
辛いことが続くのか。

帰り道

右ポケットに婚約指輪をいれて
終電もなく
タクシーに乗り込む気にもなれず
自宅まで歩けるはずもない距離を
無意味に歩いている。

先の理想のシナリオの
何と愚かな道化であったことか。


これが最後のnoteになるかもしれないです


うつ病を支える人へ

これが正解ではないかもしれなけど
同じ過ちが繰り返されないように
ここに残しておきます。

結論から言うと
僕は彼女と向き合わず
「うつ病」という幻影と独り相撲をし
勝手に苦しみ悶え
結果が今です。

彼女の抱える悩みを理解したい
何とかして軽減し支えてあげたい
2人の未来に向けて2人で手を取り合って歩みたい

そんな思いで

本を読み
ネットの記事を読み
人と話し

そうやって出来上がったのは
「うつ病患者」という幻影。
それを
コツコツ
コツコツ
詳細に仕上げ
それはもはや幻影とわからないほど濃くなり
彼女を覆い隠してしまった。

うつ病の人には
〇〇をしちゃいけない
〇〇と聞いてはいけない
〇〇は言っていい
色んなアドバイスを元に自分を武装して
幻影と戦った。

でも本当にやるべきは
幻影ではなく
目の前の彼女と向き合うことでした。

寄り添うとか共感するとか
曖昧な言葉は
言いません。

必要なのは
目の前の彼女の話を聞くことでした。
「うつ病」という幻影と戦うにあたって
僕が捨ててきた言葉でした。

彼女は「うつ」で苦しんでるから
そっとしてあげないといけない、
負担を軽くしてあげないといけない、
優しくしてあげないといけない、

彼女は「うつ」だから
これは話さないでおこう、
これは聞くべきではない、
これは自分で我慢しよう、

そうして
壁を作り彼女を阻害してきたのは僕自信だった。
何度も差し伸べてきた助けを求める手を
無視したのは僕自信だった。
「うつ病」だからその手を掴んじゃいけないんだ
思い込み拒んだのは僕自信だった。

彼女はただただ話を聞いて欲しかった。
理解して欲しかった。
なんで死にたいか聞いて欲しかった。
なんで辛いか聞いて欲しかった。
なんで寝込むことになってるか聞いて欲しかった。

うつ病かどうかが重要なのではなく、
希死念慮という言葉が重要なのではなく、
前向きになりたいと思ってもなれない人がいるとわかった気になることが重要なのではなく、
うつ病は支える人も苦しいんだと何かを分かったような気になることが重要なのではなく、

目の前で苦しむ彼女の悩みを聞くこと

僕は…。

もちろん状態は人それぞれかもしれませんが
苦しむ大事な人を支えたいのであれば
「うつ病」かどうかよりも
目の前の大事な人に向き合ってください。
目の前の大事な人の話を聞いてあげてください。

もう戻れなくなる前に。

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