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これが現実だ‼︎EVの波にのれなかった会社の現状を赤裸々に語ります!第1話『イノベーションのジレンマ』

ご覧いただきありがとうございます!

今回から『物語の第1話』がスタートします


まずはじめに、

今の自動車関連企業の状況をお話しさせて
いただきますね。

題名と少しズレますが、
せっかくリアルな状況を
お伝えできる環境に私はいますので、
そちらからお話しさせていただきます!

では、現場レポートをどうぞ。

現在自動車業界においては、
世界中が、
急スピードでEV自動車にシフトしている
ことから大変革を迫られております。

そこに"追い討ち"をかけるかのように
コロナの影響による

『半導体不足』、
『ハーネス不足』、

によって減産となっています。
毎月2日〜3日程度休業日をもうけて
減産対応を余儀なくされています。
年内はこのような状況が続き、
毎月3割〜4割程度の減産が予想されて
おります。
(下期のボーナスは果たしてでるのか?
とても心配です)

これが今、自動車関連企業のおかれている
リアルな状況です。

ここから本題になりますが、


たしかに今お話ししたように
コロナが原因による経営の悪化は
ありますが、

当社においてはコロナ以前から問題を
抱えていました。

EV部品の開発は2013年頃から本格的に
はじめており、数十億をかけてEVポンプ専用
の設備ラインを立ち上げ、
『量産体制待ち』といったところでした。

しかし、

『量産体制待ち』であったのにも関わらず、
いっこうに大口契約はとれず、ただの試作ブース
のようになってしまいました。

現在もほぼ状況は変わっておらず、
新規設備導入からもう10年近くも経って
しまっていることから
もはや、
大口の契約をとることは大変難しいと思います。

当社は創業75年の

有名な自動車メーカー○○○の関連企業であり、
ガソリン車部品は黙ってても仕事がもらえてきた
ことから、おそらく経営陣はEV自動車部品に関しても仕事を継続して依頼してくれるという甘い考えがあったのではないかと考えています。

まさしくこれが
『イノベーションのジレンマ』なのだと
私は思います。

確か、
私が高校を卒業して自動車業界で働きだして
すぐの頃には、「将来電気自動車が普及する
未来がくるだろう」と言われていました。

今から"20年"ほど前になるので
まだインターネットも普及しておらず、
スマホもない時代です。

ということは、

今の『EVの大波が押し寄せる』までに
20年もの時間があったということに
なりますが…

なのにも関わらずなぜ波にのることが
できなかったのか?
これぞ正に時代の変化とそれに付随する
ユーザーのニーズに気がつけず、
気がついたときには時代が先をいって
しまったということなのだと思います。

時代の変化がゆっくりの時は既存の事業や
技術のみに興味をもっていれば良かったの
かもしれませんが、

時代の変化が大きくなってしまうと『イノベーションのジレンマ』に陥り、既存の事業や技術に頼ってしまい、時代に取り残されてしまいます、

日本の自動車業界は、

長い間世界のガソリンエンジンの先頭を
走ってきたことは間違いないので、
『イノベーションのジレンマ』に陥りやすい
のではないかと思います。

私自身も当社の経営陣も、
『社会全体を俯瞰して見る力』や
『時代を読みとる先見の目』
が残念ながら無かったということです。

「あの時にこうしておけば良かった」と
"たられば"を語ることはできますが、

数年後に、


「必ずガソリン車がなくなる」
と確定していても、
当社の場合は、最新の技術を受け入れられず、
今回と同じ結末になっていたでしょう。

悲しい現実ではありますが、
私は今まさに
身をもって『イノベーションのジレンマ』
を体験しているということです。

そして、

「この体験がご覧いただいた皆さまの
お役に少しでも立てていただけたらと
切に願っております」

最後までお付き合いいただきまして
ありがとうございました‼︎

               2021.10.14












ら売上700億、従業員1600人

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