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これが現実だ‼︎EVの波にのれなかった会社の現状を赤裸々に語ります!第2話『職場の雰囲気』

ご覧いただきましてありがとうございます‼︎

第一話はいかがだったでしょうか?


私の勤務している自動車部品会社が
『イノベーションのジレンマ』が原因で
"窮地"であることが少しはお伝えできたかと
思います。

『第二話』では、
将来につながる仕事がとれずに苦しんでいる
自動車部品会社の"リアルな職場雰囲気"
お伝えしてみたいと思います。

まず私は、

自動車業界でかれこれ30年近く
お世話になっていて、主に製造現場に
軸足をおいてきました。
(だからこそ"過去〜現代"までの
生々しい現場の様子を伝えられると思います)

これまでの30年は、
日本の自動車メーカーは世界市場を牽引
してきたことにより『リーマンショック』
や『福島の震災』のときを除いては毎年の
ように売上を伸ばして、
毎年昇給もそれなりあり、
ボーナスも安定して支給されてきました。

私を含めて自動車業界に携わってきた方は
ご存じかと思いますが、
いくら生産性をあげても毎日が忙しくて
生産に日々追われている状況でした。
今考えるとずーと"バブル"のような感じです。

しかし、
2015年あたりから環境問題をキッカケに、
EVへのシフトが加速化して
アメリカのテスラモーターが有名となり
あっという間に、
各国でガソリン車の
販売規制が発表されました。

やはりこのような流れから、
今現在では
新車種はEV車に切り替わり、
エンジン部品をメインに生産している
部品製造メーカーは売上の減少が
顕著にあらわれきました。

"現行の生産機種が終わると後に続く
仕事がなくなる"
という崖っぷちに立たされております。

当社でも、

ほとんどの従業員が毎日会社の今後について
大変心配をしていることと思います。

私の周りでも、

「下期のボーナスでないかもよー」

「派遣社員や嘱託のかたの契約を
12月で終わりにするみたいよ」

「じゃ、次は希望退職とリストラかぁ」

「退職金も危ないんじゃない」

などのお先真っ暗と言った
会話が飛び交うようになってきました。

当然、
明るい話ではないので"仕事へのモチベーション"や
"会社への信用もなくなり"日々自分の仕事をこなしてサッサと帰宅みたいな感じで雰囲気はとても
悪くなっています。

会社の将来が不安なことからか、
同じ仲間への悪口、イジメ、経営陣への
批判などかなり増えたように感じます。

経営陣も過去に経験がないほどの『売上減少』
が顕著にあらわれてきていることから、
冷静な経営判断ができなくなってきているように感じます。

個人的には、
この悪い雰囲気はもっともっと悪化していくので
はないかと考えています。

ここからは私の持論になってしまいますが、


経営人が冷静な判断ができなくなってきている
とは、今までは国内自動車メーカーが先頭を走り需要が世界的に広がっている業種であったがために、メーカーからグループ会社に部品調達を行うという流れができていました。

このようなことから、
社長が頭を下げて営業をしなくても仕事が
もらえていた時代が長かったように感じます。

しかしながら、EVにシフトすると大手メーカー
も生き残りをかけて"グループ会社外"から部品調達を積極的に行うようになり、

当然のことながらガソリン車
のみのエンジン技術しかない部品会社には仕事なんて発注されません。

このような状態に急に陥ってしまったと感じて
いる経営陣は、最良の打ち手など知るわけはなく
単純な『労務費の削減』と『設備投資の削減』
程度しかできず、
せっかくの開発費も経営陣が
今後何を本業としてやっていけばいいのか見えていないため、泡のように消えていくだけのように
感じています。

第一話でお話しした、
『イノベーションのジレンマ』
に完全に陥り、抜けだせずにいます。

このような状況になってから、

私自身は経営陣をただ責めるだけでなく自分がその立場だったら

(このような状況を果たして回避することができたのだろうか?)

と考えるようにしています。

やはり今の経営陣と同様に、

「ガソリン車はこのまま売れ続ける」

「親会社からは仕事が継続してもらえる」

といった考えを捨てきれず、同様の結果になってしまっていたような

気がします。

それだけ、過去の成功体験を捨て去るのは難しいということだと思います。

ホントに、

『イノベーションのジレンマ』とは恐ろしいものです。

今回の第二話では、

当社の現場雰囲気が少しはお伝えできたのではないかと思います。

このブログはただ自分の会社を批判しているのではありません。

今後、

同じような境遇に置かれてしまう会社が一社でも二社でもなくなることに

役立ててもらえれば大変嬉しいです。

これからも、

『100年に一度の大変革期の真っ只中におかれている会社』の今後の様子を

リアルにお伝えしていきたいと思います。











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