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エンタープライズサーチにRAGって必要?


RAGが必要だと考えている人の本当の解決策はRAGではないと思います。

エンタープライズサーチでRAGを活用したいという相談は自分のところにもよく来ますが、対象ドキュメントを探したいというのであればRAGのAugmented Generationの部分は不要で、ベクトル検索や全文検索、グラフDBを使って、対象ドキュメントを返すだけでいいのではないかと思います。主な理由は下記の通り。

  • 特に正確性が求められる分野のエンタープライズサーチでは、現時点では色々な方法(MultiPath Retrieval、Reranking、分類器とコンテキストの整備、等)を取っても実用に耐えない。

  • ドキュメントを探す際に本当にユーザーが回答部分に対してAI生成を求めているのか疑問。

どうしてRAGがもてはやされるのか

プロトタイプとしてデモンストレーションを見せられると、なんだか今っぽくてすごいと感じる人が多いと思います。また、その辺のベンダーとしては簡単に構築出来て、AIというバズワードでマーケティングもしやすい。といったのが主な原因ではないかと思っています。DX系Expoで色々な企業がRAGで出展していますけど、あのレベルであれば自社のシステム部にセキュリティを担保してもらえば、Difyとかを使った方が自由度と精度が高められるので選択肢としていいのではないかなと。

それってAI必要?

自分はテキスト生成やStable Diffusionを、ローカルにデプロイして遊んでいますけど、正直なんでも間でもAIでどうにかすべきみたいな今の風潮にはちょっと…という思いがあります。ちなみにトップ画像はPhotoshopの画像生成です笑

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