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初めてでも観やすいガンダム作品を極力わかりやすく紹介する

ガンダムシリーズは作品数が多い。
こうなってくると当然「何から観ればいいのか」分からないという問題に直面する。

しかも、用語や世界観が難しかったり、古参ファンがうるさかったり、オタクっぽかったりとネガティブに捉えられる面が多い(っぽい)。

なので、本記事では初めてガンダムを観る人に勧めたい作品を、ネタバレがない程度、かつ世界観を崩しすぎないように、超簡単に説明する。極力、超簡単に。

ガンダム観てみたい!と思ってくれたら僕は嬉しくて泣いてしまう。

1. 機動戦士ガンダム(1979年)

※画像は創通・サンライズより

・ストーリー
地球に住む人びとと、宇宙に移民した人びとの争いを描いた話。

地球の人口が増えすぎて、資源不足や環境悪化が深刻になった。そのため、増えすぎた人口問題の解決策として、宇宙への移民計画が実行された。

やがて、地球の環境が安定するにつれて移民計画は中止となった。安定した地球には、権力や金のある特権階級や資産家などが残っている。

一方で、宇宙移民は、地球の人びとに対して不満を抱くようになる。重い税金や安定しない宇宙での生活環境は、不満を大きく助長させた。

宇宙移民は「自分たちは支配されている」と考えるようになる。その結果、地球から最も遠い居住区で独立運動が発生。

「ジオン公国」と名乗り、地球に対して宣戦布告を行うに至る。

・個人的な感想
最初の作品ということもあり、シンプルでおもしろい。因みに、「ジオン公国」はお家騒動を抱えていることもあり、観ていて滑稽だなと思うことも少なくない。

ストーリーはもちろんのこと、登場人物もいい味を出している。アムロはひねくれ者のネクラで、シャアはロリコン&マザコン軍人と、少々きつい味付けにもなっている。

2.機動戦士ガンダムSEED(2002年)

※画像は創通・サンライズより

・ストーリー
遺伝子操作を受けて産まれた「コーディネーター」という人びとと、自然に産まれてきた「ナチュラル」という人びとの争いを描いた話。

勉学やスポーツなど、あらゆる分野に長けた一人の天才がいた。その天才は自らが遺伝子操作を受けて産まれたことを告白。さらに、遺伝子操作に関する情報を全世界に公開。瞬く間に「コーディネーター」の数が増加していった。

法律で遺伝子操作が禁止されたものの、人びとのエゴは歯止めのきかない段階まで到達。爆発的に増え続ける「コーディネーター」の存在は恐怖・嫉妬・憎悪の感情を「ナチュラル」に植えつけて行く。

やがて「コーディネーター」は宇宙へ移住。争いの火種が各地で燻っていた頃、遂にテロが発生し、「ナチュラル」たちで構成された連合軍が「コーディネーター」へ宣戦布告。出自の異なる人びとが血で血を洗う戦争に発展した。

・個人的な感想
全ガンダム作品の中で、TOPクラスの面白さ。
映像が綺麗で観やすく、対立構造が明瞭で理解もしやすい。あと、ヒロインがかわいい。
※HDリマスター版を観てね

人間のエゴというのが一つのテーマになっている。「コーディネーター」「ナチュラル」という対立の間で、友人や家族といった問題も複雑に入り混じり、ガンダムのエッセンスでもある争いの中での人びとの苦悩や成長が本当によく表現されている。

監督自身、本作品のテーマを「非戦」と定義していることもあり、「なぜ争うのか?」という永遠の課題も投げかけられている。

3.機動戦士ガンダム00(2007年)

※画像は創通・サンライズより

・ストーリー
紛争の絶えない各国に対して、私設武装組織が武力介入をする話。私設武装組織の目的は「武力による戦争の根絶」であり、武力介入の手段としてガンダムが用いられる。

西暦2307年、化石燃料は枯渇し、代替エネルギーとしての宇宙太陽光発電システムと、宇宙からの物資輸送のための軌道エレベーターが用いられていた。

しかし、これらは建設と維持に膨大な費用を必要とした。そのため、一部の大国しかこれらの恩恵を受けることができない。また、大国同士は米ソのような冷戦状態にあり、軍事開発などで凌ぎを削り合っていた。

そんな中、小国は疲弊しながらも、日々の生活を安寧を得るため、内戦や紛争を繰り返した。

そして、私設武装組織「ソレスタルビーイング」が各国へ武力介入を敢行。全世界に対して「平和のための武力行使」という矛盾を孕む行動を開始し、戦争根絶のために闘い始める。

・個人的な感想
武力をもって世界の統一を目指しているのに、圧倒的なガンダムの性能のせいで世界から疎まれ続ける「ソレスタルビーイング」のメンバーの葛藤が見ていて生々しい。平和のために戦地に赴く兵士たちのリアルが描かれているようで、ガンダム作品の中でも群を抜いてリアリティがある。

僕はこの作品を観て、映画『ブラックホーク・ダウン』の題材となったモガディシュの戦闘を思い出した。米国が平和維持活動のため、ソマリア内戦に武力介入をした話だ。

ファーストシーズンとセカンドシーズンに分かれており、1つの作品で2倍楽しめるストーリー構成になっている。ぜひ観て欲しい。

気になる作品があっただろうか…わりと観やすい作品を挙げたつもりである。ガンダムを楽しむ人が一人でも増えますように。

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