【偶然なんてない… #20】
あの日あの時の出会いから
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あの日、
あの時に…
私たちは出会う運命だったと思う。
星の数ほどある…
アルバイトで、
しかも、
大多数の応募の中から選ばれる
人気のバイト。
今思えば…
出会ったのもキセキだし、
同じグループに配属になり、
私の班になった彼女は…
とても緊張していたようだった。
でも、
バイトの先輩後輩という関係が、
ヒミツの恋人同士という関係に。
あとから聞いた話だが、
私に告白するために、
バイトの帰りを待ち伏せていたと。
ただ、
あいにく私が休んでいたので、
感動的な?(^^;;
告白はなかったが…
夏の花火大会に誘われたが、
そのときもやはり別の約束があったのでデートは実現せず。
結局は、
私からちゃんとデートの申し入れをして、、
夜の神戸に。
気がつけば、
彼女の腰に手をまわしていた…
週末のドライブは、
海辺の水族館に。
帰る頃には雨が激しく…
土砂降りの中、私は駐車場まで車をとりに向かった。
びしょ濡れになりながらも、
車で水族館へ…
彼女を迎えに。
ワイパーもおいつかなくらい激しい雨の中、
車を突堤まで走らせた。
早く…まったりしたくて。
海に向かって、
車を停めて…
窓を叩く雨音だけが車内に響いた。
周りには誰も、
車もなく…ただ二人だけ。
ありがとう。
受けとめてくれて…
ただ、ありがとう。
あの日あの時から…
もう24年。
色褪せることのないこの思い…
二人が二人でなくなるまで。
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