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【限界 ~ココロノキズ③~】

(つづき)

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日曜日の夜に、

会社で何が起こったか…

上司と何があったかは…

詳しくは語れませんが…

私の脳裏には深く刻まれています。


仕事は深夜までかかりました。

真夜中、家に帰ったら…

妻はまだ起きてくれていました。


「おかえり…大丈夫?」


もちろん、

何もなかったように笑顔で返したかもしれませんが…


「ありがとう…もう寝よか。」


子供の寝顔に癒され…

朝が来ないことを願い、寝床に。

朝、目覚めると…

仕事のことを思い出した途端、

動悸が…。

家を出る時に…また動悸。

電車に乗って…

降車駅手前のトンネルに入ると、また動悸。

最寄り駅から会社まで、

ゆっくり歩いて時間を過ごし…

会社に着くと、また動悸。

心臓はまるで…

私の気持ちを察するように乱れていました。


「今日は…いるのかな。」


上司の背中が確認できない日は、

ホッとしました。

背中が目に入ると…

急に脈が乱れました。


深夜遅くまで、

毎日仕事も続きました…

上司との会話もほとんどなくなり…

心身、共に限界に来ていました。


「ごめん…頑張ってみたけど」


妻に、

そう訴えたかったのかもしれません。

妻は、

きっとこう言うと…思っていました。

「子供のために頑張ってよ」

(続く)

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