はじめてのサウナラボ神田

不要不急の外出は控えなければならない6月の土曜に、都内に用事があった。パート絡みだったので、いたしかたない。
そのついで、ついでで、ほぼ日刊イトイ新聞の、23周年イベントに行こうと思い、
その、ついでの、ついでの、ついでで、サウナラボ神田デビューにチャレンジしようと思った。

サウナは、温泉に備え付けの所へ、チラッと入るくらい。全くのド素人である。
1人で行くには勇気が必要で、オットを巻き込んだ。オットは日頃、外出を極力避けて生活しているので、《サウナに入りに神田に行きたいです。1人が微妙なので、一緒に行ってほしいです。》と、どこでも1人で行けるでしょ？と言われている私からの、柄にもないお願いに、同意を得るのは大変だった。

HPを拝見すると、女性の予約は取りやすく、男性の予約は、なかなか取りにくいらしい。予約したい日の6日前、午前0時の時報と共にネットを立ち上げ、愛猫が見守る中、無事、男子→女子で予約を取り、ことなきを得た。翌朝、オットから、夜中にメールきたよ…とけげんそうに言われた。

明日はサウナだ〜前日に予習をした。手ぶらで大丈夫なはず…サウナラボ内の画像がありそうな紹介記事をなるべく避け、当日を迎えた。

神田ポートビルに着き、ノートタイトルバックの写真を撮り、扉をそっと開けて、目に飛び込んできた、お祭り準備感に【わーわーほぼ日のイベントだ〜】と声に出さずに、地下へ向かった。

受付で『サウナが初めてです。』と伝え、懇切丁寧に説明をしてもらった。うんうん。とりあえず裸一貫で良さそうだ。付き添いで来てもらった、オットには、［じゃ、90分後ここで］と、振り向きもせず女性サウナへ

ソーシャルディスタンスのため、少ない人数でのロッカールームでサウナポンチョを着て、ハットを被り、いざサウナへ！

IKEサウナ。畳のような床で、水面仕立ての空間がある。水の流れる音がする。ほんわかした香りがする。薄暗い照明に、枕にしか見えない枕が。これは、サウナでゴローンしていいのか？2回目に入った時、ゴローンと大の字になった。周囲ひとけなし。目をつぶるとウッカリうとうとしてしまう。汗は出ている。なんと気持ちの良い空間なんだろう。

受付で【水風呂の代わりにICEサウナがあります。】
と説明してくれたなぁ。ICEサウナに向かう。ガチャと開けると1人サイズの空間が、ガッチャンと閉めると、そこは、大型業務用冷蔵庫に入った感。
頭の奥が、スーーーーーーーーーーーーッとする。
猛暑日が続く午後に、スーパーマーケットへ行って、野菜売り場から、精肉売り場へ行った時の爽快感に似ている。私はスーパーの精肉売場まで来ないと、夏場は暑くて、献立が決まらない人である。
小さな椅子に座り、モフモフしたマットを手足でスリスリしていると、体験したことのない、パリパリ感が…ゆっくり深呼吸するたびに、パリパリ…パリパリ…それは、鼻呼吸から感じるパリパリ…はな●がパリパリしているみたいだ！
頭のおくぅ〜から【ICEサウナ時は、よく、水分をとってください】と声が聞こえていた。
頭に手をあてると、パリってる…うっすらだけど、パリってる…ICEサウナ内は、●はパリッとするのだ！！
この感覚は初めてだった。声を出してワハハハハ笑ってしまった。
ハマってしまった。
ICEサウナ…
ICEサウナに入りたい一心で、フォレストサウナとIKEサウナに入り、汗をかき、90分ギリギリまで、ICEサウナに出入りした。

人生の歴史に、冷やしサウナはじめました。が初めて加わった記念日だった。

じゃ！と別れたオットの感想は、［よかったよ。］だった。そうでしたか。よかったです。

次回は、サウナが男女チェンジする水曜日に来て、オットの何が［よかったよ。］なのかを探しにくるよ！と神田ポートビルを後にした。

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