ソウルな休日 day1
2年7ヶ月ぶり。
彼のいる韓国に着いた。
空港は閑散としていて寂しかったけど…
到着ロビーで彼が待ってたー
「久しぶりーー」
荷物を放置して抱きつくと久しぶりの彼の香り。
「飛行機揺れなかった?」
「うん。大丈夫だった」
「あーっっっ会いたかったー」
会うのが久しぶりすぎて、現実なのか夢なのかわからないふわふわさに嬉しいのに涙が出てこなかった。
空港にはタクシーも少なくて到着した人が長い列を作っていた。
「タクシー全然ないんだねー」
「コロナでみんなタクシー運転手辞めちゃったみたいよ。」
彼のラグジュアリーカーにスーツケースを積み込む。
「アイゴー⁈何をこんなにたくさん持ってきたの?笑 すごい重さだけど」
「日本のお醤油とか?色々。日本のご飯好きでしょ?」
「うん!楽しみだ!」
ソウルの街は何も変わってなくて
運転する彼の横顔をみながら幸せな気分でホテルに到着した。
「家に泊まればいいのに…」
「でもご家族もいるし…一応ね笑」
漢江の見える彼の家のすぐ近くのホテル。「チェックイン手伝う?笑」
「1人でも全然大丈夫なんだけど笑 テテがフロントに現れたら大騒ぎになっちゃうでしょ?」
車で待つ彼の為に大急ぎでチェックインをする。
車に戻ると…
「さー!久しぶりの韓国で何が食べたいかな?」
「んーテテのおすすめで!」
「アゲッスムニダ!」
狎鴎亭のお洒落なレストランで彼のおすすめのマッコリと美味しいご飯を頂く。
「このマッコリ美味しいね」
「お肉も食べて。お酒だけはダメだよ。
このニラを巻いてーこの玉ねぎのタレにつけて…はいっ!」
「自分で食べられるよ笑」
「いーじゃん笑 久しぶりだし笑」
イヒヒって口を四角にして笑いながらお肉を私の口に運ぶ。
「んーー!美味しいねー」
「でしょ?臭みもないし、マニモゴトゥセヨーー」
「カムサハムニダーん」
と彼の電話が鳴った。
「あっマネヒョンからだ」
電話に出た彼は渋い顔をしながら
「えっ?ヌナとご飯食べてるよ。なんで?えーっ…んーんーわかったよー。んー行くから」
着るとすぐ席を立ちながら
「ヌナ、ごめん。午前中したレコーディングでトラブルあって、今からちょっと会社に戻らなきゃいけなくなった。」
「うん。私は大丈夫だよ。行ってきて。」
「いや…んー。ダメ。ヌナも一緒に行こう!」
「えっお仕事でしょ?タクシーでホテル帰れるし…終わるの待ってるよ。」
「やだ」
「えっ?やだ?」
「やだ」
「じゃ、わたしもやだっ」
「やだやだーー」
「笑笑 やだやだって…」
「笑ったからヌナの負け」
意味のわからない負けのせいで一緒に行くことになってしまった。
見えてきたのは龍山にある大きなビル。
「すごーい❗️
大きいビルだねー」
ビルの下にはアーティストミュージアムもあるらしい。
「私も行ってみようかな?」
「興味あるの?笑」
「armyだもん笑」
テテが会社の人に聞いてくれたけど、実は今釜山に向けてのリニューアル中で
お休みだった。
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