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同期の彼 ジミン編

「ねぇもうそろそろ静かにしようか。」
「えっ?だってジミンったら私のこと心配してたんでしょー?だから報告してるのにぃぃ笑」
木曜日の朝イチ。
ひと通り昨日のプロポーズ予告について報告したんだけど…相変わらず人の甘い話には冷たいジミン…
「でねでね、いつかジミンもソウルに帰って結婚したらさー、お隣に住もうね」
「そーだね。」
「楽しそうじゃない?」
「たーのーしーそーたーのーーみー」
「うんうん。そしてさ、同級生の子供作って、キャンプにいったり、運動会の時は一緒にお弁当食べたりしてさ。
うちの子は女の子がいいからジミンのとこは男の子ね!」
「はいはい。いーね」
「ジミンはパパのリレーで転んじゃってさー。みんなで大爆笑みたいな」
「なんで俺が転ぶんだよ!お前知らないと思うけど、俺マジ足早いから」
「えーっそーおー?」
「チンチャっ…ってか、そんなことより
マジでそろそろ仕事しろっ!」
あっ…怒られたーー。
今日は週末に向けて納品の振り分けやら
出荷の指示、フィティングとバタバタな日だ。
「大丈夫だって。これくらいの仕事なら
秒で終わるから!」
余裕を見せた私にジミンが意地悪な笑顔でいった。
「AWのコンセプトイメージの資料も出来てるんだよね。笑 来週の出張覚えてるかな?」
あーーーーー!幸せすぎて頭の中がお花畑になっていた!
来週の出張の資料まだだったー
「ジミン❤︎さん…」
「マジで今やることを早くやれ!」
最後にはきっと助けてくれるはずの親友がいるって素晴らしい。

午後きっと手伝ってくれるであろうジミンさんに先にお礼をしてしまおう!とアイスラテを買いにでた。
「あー!アツ!久しぶり!」
国内の営業部のサラちゃんだ。
「サラちゃん!久しぶりだねー。同じビルにいるのになかなか会えないねー」
「本当に。最近のアツの噂はしっかりと聞いてるけどね。」
「えっ?噂?」
「イケメンの彼氏とラブラブだって話」
「やーん。サラちゃん!ラブラブな話聞きたい?」
サラちゃんは最高の笑顔で
「大丈夫。笑」
とかわしてくれた。
「それよりさ…ジミンくん彼女と別れたんだって?」
「あーまーそーみたい。」
ジミンはこの間半年くらい付き合っていた彼女と別れたばかり。
元々すごく真面目な人だから、1度仕事にのめり込むと彼女と会う時間が取れなくて、別れをきりだされたらしい。
ちょっと会えないくらいで別れようと思うならそれまでだろ?ってクールにきめてたけど、しばらくは落ち込んでた。
「じゃさ、久しぶりに飲み会計画してよ」
「えっ?サラちゃんジミン狙いなの?」
「知らなかった?前から好きですオーラ出してたのに。」
「全然気づかなかったよ」
「イケメン彼氏にしか興味ないからよ。
私にも幸せお裾分けしてー」
ジミンには、いつも助けて貰ってるし、アイスラテくらいじゃ申し訳ないから、たまにはキューピット役をかって出ようかな。
サラちゃんに近いうち必ずねー!
と約束して別れた。
今日帰ったらイケメン彼氏テテに相談してみよう♪なんてウキウキしていた。

→つづく…かも…笑

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