大人の流儀11
今週、発売された人気シリーズ「大人の流儀11もう一度、歩きだすために」を読みはじめた。
このシリーズは一巻から欠かさず買って読んでいる。
作者の伊集院静さんは、弟、妻(夏目雅子)と若くして死別しており、8年半前に妻を亡くした自分にとって、このシリーズは心の拠り所のような存在である。
作者は冒頭のエッセイで「特に近しい人との別離はようやくやわらいで、なんとか一人でこの悲しみを克服できたようだと思ってたりすると、何でもない時に、普段の暮らしの中にはいるのに、悲しみは突然やって来て、当人を惑わせる」
これは自分にもこれまで起きてきたことである。
こういった時に「周りの人は手を差しのべる、放っておく、のではなく、気にかけてあげることがいい」と作者は述べている。まさに同感である。
対処法は時間がクスリと作者は言う。時間の持つ力は想像をはるかに超えるもの、時期が来れば。悲しみも和らぎ、忘れることが多々起きるようになる、とも言っている。
自分も8年以上経ち、悲しみや虚しさという感情も和らぎ、つらい時を思い出しても、つらい気持ちにはならず過去のこととして捉えることができるようになった。
自分の人生も後半に入って、残りの時間を有意義に充実したものにしていきたいという意識の方が圧倒的に強くなってきた。
この著書てまた生きていく力を得られるような気がする。
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