キレイに効くお話14 アンチエイジング 気をめぐらす方法

 先回、お肌のターンオーバーの回転を遅らせないようにするためには、全身に気をめぐらすことが何より大切なことだとお話をしました。では、どうやって気をめぐらしたら良いでしょうか?

 気をめぐらす方法もさまざまで、食材のところでお話をした紫蘇のように、胸の気を発散させて全身に気をめぐらす方法や、葛のように、胃を補うことで首の凝りをはずして気をめぐらす方法もあります。また、小建中湯のように消化器に力をつけて、気をめぐらす方法もあり、実際自分に合った気をめぐらす漢方薬を一服飲んだだけでも、肌のはりや髪のつやが変わってくることは良くあります。また、その人がもともと病んでいるところを治すことで、全然違う体の部位が良くなる場合も往々にしてあります。

 ところで、気を滞らせる原因にはいろいろあって、そのひとつに気持ちの問題もあります。これは、皆さんも一度は経験があると思うのですが、忘れたくても忘れられないことや、許したいと思っても許すことができない思いを持ったことがありますよね?そんな思いが、気のつかえとして一か所に滞ってめぐらないことがあります。でも人を許すことができると、つかえていた気の滞りが取れ、全身に気がめぐります。ただ、なかなかこれは取りづらいものです。

 そして、体のゆがみをまっすぐにすると、気持ちがまっすぐになることがあります。これはどういうことかというと、気がつかえていると体にゆがみを出してきてしまうのですが、そのゆがみがあると、気持ちもまっすぐにはなりづらいという悪循環にはまってしまうのです。体がまっすぐになると、体のよぶんな力が抜けて気持ちがリラックスできます。
 
 ではここで、自分でできる気のめぐらし方をひとつ提案致します。左の女の子のような格好で気をめぐらすことです。ヨガに似たポーズですが、足も合わせてしまっても良いでしょう。もちろん、瞑想をする時の従来の足の形である半跏坐(はんかざ)でも良いです。体の左右と上下のずれを治し、
全身に気をめぐらす方法です。

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