お加持教室10 ねじを巻くこと

お加持で体や心を動かす方法にはいろいろあります。そのひとつに、ねじを巻くというやり方があります。ねじを巻くというと、彼は最近たるんでいるから、ねじを巻いてやろうなどと言いますよね。そのような感じで、体や心がゆるんでいる感じの人にねじを巻きます。そして、体のねじを巻く場所は、内臓やその経脈のツボなどです。
 
ところで、ある興味深い話しがあります。ある男性が相談に来られて、仕事で自分がまわりの人たちに全く手伝ってもらえない、何とかならないだろうかと言われました。それでは、彼のまわりをとりまいている気を、他人のものと替えてみようということになりました。替える相手は商売が上手で、実にまわりと上手く立ちまわる人です。そうしたら、驚くことにあくる日から、皆が彼の仕事を手伝ってくれるようになったと言います。
 先の例で喜んでもらえたので、商売がうまくいかないと相談してきた男性にも、同じように商売の上手な方と替えたそうです。そうしたら、彼は胃に潰瘍ができて吐血してしまったのです。彼には、替えてもらった方のまわりが、自分にそぐわなくて重過ぎたのでしょう。
 
人生は、外から運ばれるいろいろなできごとによって形づくられていきます。それは、私たちのまわりには、私たちの波動に合った気(一般的には背後霊と言うんでしょうか?)が引き寄せられ、その働きで道がつくられてゆくのです。前者は、彼のまわりが変わるための良いタイミングにあったのでしょう。でも後者は、そうではありませんでした。
そして、替えられた方の相手はどうなったかというと、自分の波動で、もとに近いまわりの気に替えているようでした。お元気に、お商売も順調にいっているようでした。

 では、話しをもとに戻します。お加持で診ていて、先の心の部分がゆるんでしまっていると感じる時でも、人のものと替えることはもちろん私はするつもりはありません。でも、しっかりさせるようにねじを巻き続けることはします。
 
そして、体のねじを巻くことは、皆さんにも挑戦していただけると思います。ねじは、おヘソの下のかん元というツボで、体の芯をしっかりさせるように、この時は時計と逆回りに巻きます。また、一般的な(陽のねじと分類します)動かすようにしたい場合は時計回りに巻きます。手や鍼を使って巻くことができますよ。
 
 
2022年6月21日

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