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お加持のレッスン、発疹アリガトウ

第2部第1章 家庭の「気」学 に、発疹について書いてある編があります。
発疹は、体の中や外からの物理的、精神的な刺激に対して、皮膚が反応をした結果です。書籍の中では、精神的な刺激との関連について書きました。
そして先回、発疹について、漢方薬での気の動かし方を話すと伝えました。


これはひとつの例です。発疹の発症は10月、少し寒くなった頃でした。ぽつぽつと足や背中に出だして、漢方薬で治療していても徐々にひどくなっていきました。ただ、首より上には出なかったことと、かゆみが出てくる時刻が、毎日仕事が終わる少し前あたりからで助かりました。
漢方薬での治療は5ヶ月ほど。一般的な発疹の薬というものは、先生からは出されず、主に気の発散剤を飲みました。あと、肝を抑えるエキス製剤を併用。

気の発散剤は、香砂養胃湯(こうさよういとう)。香りの良い生薬で肺を開き気を発散して、胃の気を通すお薬です。肝を抑えるエキス剤は、抑肝散加陳皮半夏(よっかんさんかちんぴはんげ)。お加持でしたら、間違いなく胆経を落とすでしょう。

私は、精神的な刺激が思い当たらなくても発疹を出しましたが、これらの漢方薬が効いていたことから、何らかの原因で代謝が落ち、それらの気を知らないうちに体の中にためてしまったのだと思います。

唯一自分にお加持を入れたのは、日によって早い時刻に、首のあたりにかゆみが上がってきて、胃の気さえ下げればかゆみは治まると、胃経を落とすことでした。

そして、もし発疹を出す気が体の中を攻撃したら、どんな病気になっていたかと思うと、「発疹、アリガトウ」という気持ちです。

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