キレイに効くお話4 名医のはたらきを助ける 山芋と土の力

 名医のはたらきを助ける食材の三つめは山芋のお話です。そして、土の力についてもご説明します。

 山芋は、粘りがありますね。山芋を食べると、精力がつき、粘り強くなります。特に自然薯はそうです。自然薯は、この左の図のように深くまっすぐに土の中で育って、土の力をたっぷり取り込んでいます。そして、自然薯はなかなか高価で手に入りにくいですが、山芋の中で、長芋よりは大和芋の方が粘りが強く、精がつきます。

 ところで皆さん、土の力って何だと思われますか?土の力は、下半身を充実させる力です。下半身が安定すると、上半身もぶれなくなります。漢方薬の生薬の中に、黄土(おうど)というものがあります。これは、昔ご飯を炊いていた釜戸の内壁の土です。何十年も毎日火が炊かれて、火の力もしっかり入った、それは、特別に力のある土です。

 この黄土を、他の煎じ薬に微量を入れる形で使ったり、飲まなくても、手に持ってもらう形で利用しています。糖尿病の患者さんは、病状が進んでくると足腰に力がなくなってきますが、その方は、黄土を必ず旅行に持って行かれて、「持ってるだけで、バスや船に酔わない」と言ってみえました。

 また、不眠の方で、黄土を持って寝ると眠れるという方もみえます。この方も、足腰の力が足りなくて、頭の気を下に下げられなくて不眠になっているんでしょうね。

 それから、埋め立て地に住まわれている方が、飛行機で旅行に出かけて以来、めまいが治らないという方がみえて、その方には、黄土を微量ずつ飲んでいただいたら、めまいが治ったそうです。埋め立て地は、土としての力は、ふつうの土地より弱いのかもしれません。

 土の力って、土のものを食事としていただくにしろ、生活環境で取り入れるにしろ、大切なことですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?