66、問診票の比較(日赤神経内科・くらた内科・日本禁煙学会推奨)

下記は、令和元年(2019年)7月17日に井坂氏が日本禁煙学会理事長・作田学氏の診察を受けるために日本赤十字医療センターを訪れた際に記入した問診票である。特筆すべきは、日赤の問診票にはちゃんと過去の喫煙を問う欄があるということ。それのみならず、過去喫煙していた期間と一日の喫煙本数を訊かれている。

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下記は全体像である。

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ここで気づくのは、日赤の問診票には「受動喫煙外来」なる表現は一つもなく、あるのは「神経内科」という言葉だけであるということ。今年(2020年)4月に日赤院長代理の医事課・田川氏と話した時に、田川氏には「受動喫煙外来」という認識が全く無く、逆にそれが何か田川氏が私に訊いてきたので、私は大変驚いたのだ。というのも、作田学医師が対外的にあれほどまでに「受動喫煙外来」という用語を多用し、その開設を対外的に奨励しているにもかかわらず、肝心のお膝元である日赤で全く認知を得られていないとすれば、このアンバランス感に違和感を抱かずにいられない。本間之夫院長は果たして自らが長を務める大病院で「神経内科」の看板のもと、自己申告によるいい加減な診断書が長年にわたり大量発行されてきたことをどれほど認識出来ていたのだろうか。日赤が横浜副流煙裁判の一審判決を得るまで作田学氏を重用し無責任な診断書を放置してきたことは事実で、その責任は重大である。

日赤の「神経内科」の問診票と比べはるかに疑問を抱くのは、A一家3名が日赤作田氏に先だって診察を受けた日本禁煙学会所属「くらた内科(倉田文秋医師」)の問診票である。倉田医師は自身のクリニックに勤務する今野郁子看護士らとともに、平成30年(2018年)に【受動喫煙症外来設置医療機関の現状についての調査研究】を行っている。

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これほどまでに受動喫煙に関して熱心な医師が、驚くべきことに自身のクリニックでの問診票に「過去の喫煙歴を問う欄」を設けていない。問診票にはただ、「3.体質・生活習慣についてご記入ください。」として、「(2)タバコ《吸わない・吸う    本 / 日    年間     銘柄》」と書かれているのみである。これは単に現在の生活習慣を訊いているに過ぎない。ここでもやはり、日本禁煙学会の思想全体に流れる「過去の喫煙を問わない」姿勢が顕著に表れているのである。

最後に日本禁煙学会のHPに掲載されている「受動喫煙症診断書の書き方」を紹介する。

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また、下記は「受動喫煙症診断書作成留意点」である(日本禁煙学会のHP掲載)。

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日本禁煙学会が勧める「受動喫煙症の診断書」には【以前喫煙者であったが、(  )年前に禁煙した。】としか書く欄がない。単にタバコを何年前にやめたというだけでなく、どれぐらいの期間、どれぐらいの本数を一日に吸っていたのかというのが本来は重要なはずである。

私が以前、喫煙歴とその後の病気との因果関係について海外の研究を調べた時も【身体からタバコの影響がなくなるためには、喫煙していた期間と同じ年数がかかるというのが定説】であった。つまりA夫の例で言えば、過去25年の喫煙歴があるので、禁煙してから25年経たなければその影響が消えることはないのだ。





このような冤罪は誰に身にも起こります。信頼すべき医師が診断書を悪用し捏造を生み出し、弁護士が提訴する。今後この様な事の起こさぬよう私達は闘います。本人訴訟ではなく弁護士と共に闘っていくため、カンパをお願いします(note経由で専用口座に振込み)。ご理解の程よろしくお願い致します。