3、黒薮哲哉氏による山田義雄弁護士への取材文字起こし


被告妻・藤井敦子がマイニュースジャパンに告発を行った。それを受け、担当となった黒薮哲哉氏が、平成30年10月18日(木)に原告代理人・山田義雄弁護士を取材した。その音声の全文字起こしである。音声と一緒にお読みいただきたい。これを聴けば、①当時から「これを契機に受動喫煙症と化学物質過敏症の啓蒙」がこの裁判の背後にあったこと、②山田弁護士が当たり前のように、A夫が元喫煙者であったことを語っていることがわかる(該当箇所2分45秒から)
山田義雄弁護士からの差し止め願いに応ずることなく記事を出してくれたマイニュースジャパン渡邉正裕代表には深く感謝する。

( )は補足。聞き取り切れないところは(不明)としている。


■山田義雄氏:
ものすごく厳しい状況がありまして、(原告の)お父さんが直腸がんで近く人口肛門の手術を受けるかもしれない状況。(原告)家族3人とも被害者意識が強くて怒りが強くてセンシティヴになっていて、お父さんの手術のことで奥さんもすごく落ち込んでいるので、私としても今日の話もしていない。どういう風に話をしたらいいかなと。もちろんしっかり真面目に(記事を)書いていただけるのは信頼しますけども。この裁判はどこでお知りになったんですか。


■黒薮哲哉氏:
被告の藤井さんがマイニュースジャパンにこういう問題があるので取り上げて欲しいと言われて、ちょっと調べてみますと。(私は)もともと化学物質過敏症などの取材をしていたので、たださっき言われたように(記事を書く際は)配慮するために名前を仮名にするとか、そういう配慮は必要と考えています。


■山田義雄氏:
ただ、すぐ関係者なら(誰のことを書いてあるか)わかるでしょうし、こちらもあんまり、あの(聞き取り不明:以下『不明』)センシティヴになる可能性が。切り口としてはその記事はこういう団地の階上階下でこういう裁判がありますよってことですか。


■黒薮哲哉氏:
いや、そうじゃなくって化学物質過敏症についてのテーマで、だいたい一応全部(裁判の)書面は全部読んだ。言ってることはよくわかる。そういうことじゃなく。ただ一点だけただ気になったのは原因を煙草だけに限定するという、そのこと。


■山田義雄氏:
まーあの私どもは宮田(幹夫)先生と作田(学)先生という二人の違った角度だと思うんですね。宮田先生は北里大学もともとそういう分野での(不明)非情に献身的に研究医からやってる。病院行っても(不明)完全に靴を脱いで(不明)患者さん来てるわけですよ。患者さんはちょっとしたことでも、(不明)

作田先生は禁煙学会(NPO日本禁煙学会理事長)という別の切り口で煙草の問題を徹底的にやっていらっしゃる。本当の化学物質過敏症についてはむしろ北里大学の内院の専門家(宮田氏のこと)にお聞きいただいた方がいいでしょうね。
しかし煙草がいったいどういう害があるのかついては(不明)

そういう意味で我が当事者が(原告3名のこと)、彼が(藤井夫)、加害者と思われる方々(藤井妻・娘を含む)が喫煙するまでは、とても平和に生活ができてきて、(不明)症状がひどい(不明)ただ一心に(不明)病院に行くだけじゃなくて行政に行ったり、接触があって、なかなか向き合いながら。

私としてはこの訴訟を起こす前に(藤井家宛に)お手紙を差し上げて、(原告が煙を避けるため虹ヶ丘団地に引っ越していたので)早く帰りたいと。完全に(藤井に)無視されまして、やむなく訴訟を起こした。訴訟は正直裁判官もなかなか理解が、化学物質過敏症って何?受動喫煙、副流煙って何だと思います。?素朴な理解が足りない。そういう意味で準備書面(裁判に出す書面のこと)で色々書いてる。

他の原因があるかと言われれば当事者たち(原告)としては全く心当たりがない。そしたらA夫は3年ぐらいまで煙草を吸っていた。自分にガンが発症してやめた。一生懸命治療してた。治療していたけれども、ある意味改善したはずがこういう形になったというのが(不明)思い。


■黒薮哲哉氏:
僕が陳述書を読んでひょっとしたらこれが原因じゃないかなと思い当たることがいくつかあったんですけど、たとえば、あのマンションに引っ越してこられた時は新築のマンションだったんですけどね、そうすると新築のマンションというのはものすごく化学物質がありますから、その時に吸い込んだ影響がある例がたくさんあって、シックハウス症候群。それが一つの引き金になった可能性はないかなというのが一つ推論。

それとA娘さんの方も結構病院通いをしていて、結構化学物質に触れる生活をずっとして繰り返したということが陳述書にも書いてある。そういうところもあるのじゃないかなということで。最近一番原因の物質として注目されているのがイソシアネートっていう物質で、それはものすごく用途が広い。


■山田義雄氏:何に入っているんですか?

■黒薮哲哉氏:
(宮田幹夫氏らによる論文「環境に広がるイソシアネートの有害性」)の「イソシアネートを利用した主な製品」の項目の抜粋を見せながら)イソシアネートという物質です。こういうものに全部使われてるイソシアネートというものがありまして。これの論文書いている一人が宮田先生ですね。これはもう大変な問題になってて、たとえば香のたぐいとか殺虫剤とかあらゆるところに使われていて、そういうものに接触して化学物質過敏症を発症した結果、煙が苦しくなってきたんじゃないのかなっていうのが僕の考え。だから原稿も裁判の良しあしというよりも、化学物質過敏症の原因として煙草だけを限定していいのかどうかっていうそのあたりですね。

■山田義雄氏:
なるほどね。それはある種の切り口だと思うし、宮田先生にもたとえばそういう意味でその、時期的な問題で、そういう、あの、それこそだから30年前でしたっけね。で、ただ宮田先生が書いておられたけど女性の方がなりやすい、ある種敏感なっちゅうか、あの、先生の表現だと頭のいい方がなりやすいっていう、あの、要するに、それはそれで誰も成り得るのだけど特に過敏な繊細な神経の方になりやすいっていうのは(不明)というんでしょうね。それがここの、あの、過敏症、ね、その、イソシアネートなりの影響も重なる、これはあるでしょうね。


■黒薮哲哉氏:そうですよね。


■山田義雄氏:
だからまあ私は原告代理人の立場としてはもうこの喫煙以外はあり得ないと書くつもりは(不明)の中でも、まあそういうような認識で(不明)複合的な要素がもしかしたらあっとしてもて不思議じゃないと思うんですよね。化学物質はね。


■黒薮哲哉氏:なるほど。


■山田義雄氏:そりゃわかりませんよね。

黒薮哲哉氏:
その、また準備書面読んでたら日常的に携帯電話をかけてるような感じで、奥さんの方。そうするとやっぱりその電磁波過敏症というのがありまして、


山田義雄氏:はいはいはい、まあ色々あるでしょうね。


黒薮哲哉氏:
それで化学物質過敏症を発症した人はこれにもなっちゃうですよ。で、その相互作用で悪くなってるんじゃないのかなと僕は疑惑を持つ(不明)


山田義雄氏:
まぁまぁこれはわかりませんけど、ま、それもありうるんじゃないのかっていうのお話ですか。


黒薮哲哉氏:
そうなんです。ですから、その、非常にこう、微量の化学物質に感じたり、煙の臭いが出るというのも、そうではないと思うんですね。でも実際に患者になってしまうとああいう風に感じてしまう。ただその原因が煙草にあったのかそれとも他に色んな原因があって化学物質過敏症が悪化した結果、煙を感じて、、、そこがやっぱり大事。


山田義雄氏:
そういう議論に全然なっていませんがね(笑)。それでね、藤井氏(藤井敦子のこと)はそちらに何らかの記事を書いているんですか。何ていうインターネットでしたっけ?


黒薮哲哉氏:あ、マイニュースジャパン。藤井さん何も書いてない。たまたまそのサイトを見てたらね。

山田義雄氏:藤井さんが?


黒薮哲哉氏:
ええ、ええ。ですからこういう問題を取り上げるんですよ。電磁波過敏症とか。その関係で情報を提供されたから。


山田義雄氏:マイニュースジャパンに、ということでした?


黒薮哲哉氏:そうですね。


山田義雄氏:ということは、その、準備書面なんかも送ってるんですか。


黒薮哲哉氏:
いや訴状だけですね。訴状を送って、それを僕が読んで、藤井さんを取材した際に見せてもらった。


山田義雄氏:
訴訟に影響するような形には絶対になってもらいたくないんですよね。まあ何が影響するかどうかわかりませんけどね。


黒薮哲哉氏:
まぁ記事の視点としては先ほど言いましたように、化学物質過敏症の原因を煙草だけに特定していいのかどうか。 こっちはまぁダメだっていう立場で色々取材してきたんで(笑)


山田義雄氏:
わからなくはないですよ、別に。わからなくはないけれども、他の可能性というのは抽象的な可能性、(不明)の可能性だったり、電磁波かどうたらとまったく(不明)現実に彼らの特に最初の数か月は、非常に毒性の強い煙草で、途中で(不明)そのきっかけがあって、彼(被告・藤井将登)は他の人で自分じゃないんだと言ってるけど、ま、自分じゃないかどうかっていうのは僕たちではわかりませんけどね、うちはもうそれ以外考えられないってところからね、一緒になって。ただ取材された(不明)になってることが、判決に影響するようなことになってしまったら困るし。何らかの結論付けをするような文章であっても(不明)


黒薮哲哉氏:
まぁ結論というか意見を述べる。たぶん具体的な事実経過というところは双方異存ないと思うんですよね。それを前提として私の意見として煙草だけに限定するのは良くないという、まあそういう結論ですね。

山田義雄氏:
一応その結論は、日本禁煙学会的なる、事態が大きいからこれに対してはやっぱり社会的に本格的に皆さんに委ねましょう、みたいな議論と逆行しませんか。煙草だけじゃない、煙草いいですよって話ですか。

黒薮哲哉氏:
いやそうじゃなしに、化学物質過敏症の疑いからと言って、煙草を第一原因に捉えるというのはやっぱりちょっとまぁ違和感がありましてね。まぁ色々…

山田義雄氏:
ていうかね、宮田先生も煙草だけだなんて言ってないですよね。色々な物質による影響がもちろんありますよと言ってる。しかも煙草も単にニコチンなんてレベルの話じゃない大変な害の(物質が)原因になりますよと、そう仰っているわけですよね。宮田先生の見解を我々は、(不明)両先生の見解をベースにしてきて主張してきてる。だからこれ(タバコ)だけだなんて言ってないですよ。

黒薮哲哉氏:なるほど。

山田義雄氏:
だから、それ以外のものもあり得る。化学物質過敏症というのはたくさんの要素があり得ると。それはもう全然認めますよね。ただ本件は現実的にこの契機として、あるいは(不明)契機としてこの煙草の副流煙はもう決定的だというふうに認識しているわけですよ。だから訴訟の問題と、そちらの化学物質過敏症という切り口における扱い方の視点なんてのは違うでしょ。違っていいんですよ、それは自分の視点でお書きになるのはいいんだけれど、この訴訟に引き寄せておっしゃる、書かれる、あるいは具体的にこの(不明)例を出されるのは非常に心配ですね。特に本人たちがね、『こんな形で書かれてましたよ、先生どうしたんですか。先生取材応じたんですか』みたいな
にね、そんなことになったら、私としても非常に大きな責任感じますから、そこはもう配慮をお願いしたいですね。


黒薮哲哉氏:まぁ出来る限りの配慮をね。


山田義雄氏:で、出す前に私に読ませていただけますか。


黒薮哲哉氏:
いや、それは普通しないですよ。藤井さんにもしないし。誰にもしないし。


山田義雄氏:
信頼しましょう。それは信頼しましょう。ただ視点としてね、研究されたり、こうこう(不明)されたりっていう、それは、化学物質過敏症に対する警鐘というね、視点でお書き頂くのなら非常に啓蒙するところで(不明)


黒薮哲哉氏:
そうそう。煙草も危険なものだと認識はもちろん(不明)で、ただやっぱり客観的に見て煙草だけが原因とですよというような言い方をしてしまうとかえって注意がね、下がるかも(不明)


山田義雄氏:
私どもも煙草だけがと言ってるわけではないです。ただただ県の(不明)煙草が(不明)なるんです(不明) (※県の出した受動喫煙啓蒙ポスターのこと?)

黒薮哲哉氏:そうですね。


山田義雄氏:
これが写真。家族の写真。どこにぶつけていいかわからない被害者の(不明)ですね。


黒薮哲哉氏:
まぁ(不明)としてはよくわからんですよ。(不明)ということはよくわかるんですけど、客観的に見たら若干それ(タバコ)だけに限定してると(不明)


山田義雄氏:
相手がね、根本的に、(不明)原因かもしれません。逆にそれ以外の原因が何か化学物質過敏症に対してあるですか?あるんじゃないですか?そういう議論ならわかるけどそういう議論になってないんですよね。(被告の言い分が)まだ吸ってない(不明)吸ってない。あるいは自分の煙草が上に行くとは限らない。他の誰かんちが吸ってる(不明)じゃないか、そういう議論だから。(これは間違い。うちが他の家について言及したことはない)あるいは過敏症の前に受動喫煙症ですよね。最終的にも積み重なってるようですから、煙草がひとつのインフルエンサーになってそれが化学物質過敏症にまで発展した(不明)かもしれないという、(不明)達はそう思いますよね。

だからまぁ私としてはせっかくこういうことを取材して下さるのですから、やっぱりこの事件を一つの契機にしてね、化学物質過敏症あるいは受動喫煙症がいかに危険だと、花粉症がね、本当に誰に起こるかわかんないぐらい、化学物質過敏症や受動喫煙症もいつ誰に何が起こるか不思議はないと。それは煙草だけでない。本人達が携帯電話があったかどうか、(不明)かわかりませんが、(不明)厳しくなったら救急車にも乗れないし、病院にも行けないっていうね。宮田先生のところに(不明)


黒薮哲哉氏:それは事実だと思いますよ、僕も。そういう症状が(不明)


山田義雄氏:(不明)


黒薮哲哉氏:
ただやっぱり多いケースとしてはどこかの時期に大量の化学物質を吸っている。それが原因で発症してそのために全部あらゆるものに反応するようになったというのが大半なんですね。


山田義雄氏:
そうですよね。だから私はね、まぁ本当にこういうこの問題に関してはそんなこの件があってから研究してるぐらいだからそんな詳しくないけれども、どこかの時期ってのはまさに平成28年3月から9月までのね、まったく無防備に(不明)てたその時期に、大量にこちらが吸う事によってもともと素因としてあった(不明)発症して、これだけの重症になったんだ、とまぁそういう見方ではなかろうかなぁと私は思ってます。


黒薮哲哉氏:
まぁね、煙草の喫煙者のこれ、平成なんですけど、かなり減っているですね、その一方で化学物質過敏症は増えているという事実と、もし本当に片っ方が重大な要因になるんであればですね、減っていくはずは(不明)

山田義雄氏:
あのね、それはちょっと違うと。宮田とお話したんですけどね、あの、要するに世の中のもう様々なとにかく複合してそういう反応する、人間のね、そういうものにどんどん空間になっていってしまった。それはもう、世の中がそういうに化学物質に囲まれていくことにより、しわ寄せっていかその影響っていうのがどんどん大きくなっていく。これはもうこれから、たとえば花粉症だって(不明)するほどの割合(不明)増えた。で、(不明)から見ても確実に増えている。煙草だけ、煙草も大きな要素だけど煙草が仮にもう(不明)としても化学物質過敏症の患者は確実に増えるでしょうね。

黒薮哲哉氏:そりゃそうだと思いますよ。


山田義雄氏:だから、コレだけが原因だなんて言ってないんですよ。


黒薮哲哉氏:
なるほど。わかりました。まぁ相手(被告側)がそういう主張して来ないから出さないということですね。


山田義雄氏:そうそう。そこは議論になってない。


黒薮哲哉氏:
なるほど。じゃあそういう風に正直に、あの、煙草だけが原因じゃないけど相手が黙って出さないから(不明)そういうコメントでいいんじゃないですか。


山田義雄氏:
まぁ、っちゅうかね…まぁ(不明)私のコメント、私の名前で載せるんですか。それはない? 担当弁護士ぐらいな感じで?


黒薮哲哉氏:
まぁコメントということであればやっぱりあの名前出させて欲しい。まぁコメントを出していいっていうのであれば(不明)


山田義雄氏:
今の段階では依頼者との配慮があるのでコメントという形では出さないでいただきたい。


黒薮哲哉氏:
あぁなるほど。じゃあどうしましょうか。原告側はそういう主張もしているという。原告…ただちょっとあの客観的な事実関係のところに山田先生に相談されたとか、そういうところが出て来るんですよ。


山田義雄氏:
えぇまぁ出てきますね。だけどそういう固有名詞は出さないでしょ。今回の記事では。


黒薮哲哉氏:あ、そりゃ出しますけど、弁護士さんの場合は。


山田義雄氏:え、名前を出すんですか。


黒薮哲哉氏:えぇ出しますよ、それは。


山田義雄氏:本記事で?


黒薮哲哉氏:
はい。ま、あの、原告被告については排除しますけど、やっぱり(笑)弁護士さんは公人

(バタン!)※山田雄太氏(義雄氏の息子で弁護士)が議論に入って来る。


山田義雄氏:まぁそりゃ責任ありますよね。


山田雄太氏:
(不明)ここで山田という名前が出て来た時に(不明)考えたら、弁護士の名前出すの絶対(不明)


黒薮哲哉氏:それはね本当に僕の判断では、、


山田雄太氏:
僕の判断とか僕の問題じゃなくて、だとしたら今全部話したことに(不明)


黒薮哲哉氏:
そういう方針であれば出さないですよね。けど出された方がいいと思うんですよね。


山田雄太氏:何でですか。


山田義雄氏:
いや、まずいと関係なく、化学物質過敏症についての(不明)を書くならいいけど、この事件を取り上げて、山田はこういうことで(不明)うんぬんかんぬんという話が出たらまさにこの事件そのものですからね。これはあの当事者がどういう発言したのか、私が発言したことがそのまま記事にならないで、それが何らかのあんたの解釈なり表現で、私の主旨と違う形で言葉として残ってね、それが彼ら(原告)に、こんな発言したのかと、こんな風に説明したのかと、いうことになると、それはとても耐えがたい。


黒薮哲哉氏:
そうするとですね、このコメントとしてまとめたものを一度お見せしてですね。コメントの部分を見せるのは(不明)


山田雄太氏:(不明)と何が違うのか。


黒薮哲哉氏:それは検閲にあたるから。


山田雄太氏:何が検閲なんですか。検閲ってのは国やることでしょ。


黒薮哲哉氏:それに該当するから、見せないというのが原則。


山田雄太氏:
いや僕別の(不明)雑誌さんの取材受けましたけど(不明)見せてもらいましたよ。


黒薮哲哉氏:あぁそういう人もいますけど、普通は見せない。


山田雄太氏:
いや何で見せないの。全然理由になってないですよ。検閲にあたるとおっしゃるけど全然そうは(不明)


山田義雄氏:まぁ検閲ではもちろんないですけどね。


黒薮哲哉氏:まぁ検閲にね、類した…


山田雄太氏:
全然類してないですよ。検閲というのは国家権力がやることであって、普通に(不明)の中で、しかも我々が話したことを取材するんだったら、それは我々が見る責任があるし、見る権利がある。


黒薮哲哉氏:
ですから、その、コメントという形で出したものを確認してもらって構わないですから。


山田雄太氏:全体として見ることがなぜダメなんですか。


山田義雄氏:
それもあるしね。それからやっぱこの事件をね、この段階で扱われるのはとても困る。困りますねー。その、えっと、まして藤井氏が最初にそちらにボールを投げたとするとね、藤井の言い分としては、まるで被害者だ、みたいなこと多分言ってるんですよね。(不明)ね。(不明)苦しめられてると。それに対してこちらが過敏症は煙草だけが問題じゃないですよと、こういうものがあるかもしれないと、それを原告側が(不明)ってみたいな形のね、一つの記事になったら、それはもう裁判所に影響するかもしれない。それはもう全くごめんなさい。ただ宮田先生に(不明)宮田先生や作田先生の知見としてね、過敏症を啓蒙すると、それから受動喫煙は本当によくないんだと、ね。それをやっぱり世の中に発信していく、という形の流れの中のね、記事で、ま、たまたまこういう、その、何らかの、ま、あの、訴訟までしてると、ま、色んな判断の内容はともかく、こういう案件も起こってる、起こってますよ、ぐらいならね、それならいい。だけどそうじゃなくて、相談した段階で『山田の名前まで出す』なんて聞いたらちょっと私はもう、それは耐え難いっていうか有り得ない。


山田雄太氏:出しませんと言った上で出したら、本当にもう損害賠償。


黒薮哲哉氏:いや、それはね、やっぱり、言えないですよ、僕には。


山田雄太氏:なぜ言えないんですか。


山田義雄氏:それはあなたの責任っていうよりもね、


黒薮哲哉氏:編集長の、


山田義雄氏:編集長に対してこちらは、それは認めないと言ってるんです。


黒薮哲哉氏:じゃあ、その旨一応伝えますよ。


山田雄太氏:伝えてどうすんですか。


黒薮哲哉氏:伝えて…


(不明)


山田雄太氏:編集長さんに(不明)むしろ何なら、会いに行きます。


黒薮哲哉氏:それは大丈夫ですよ。


山田義雄氏:
ていうかね、その視点がね、やっぱり、全然こちらの認識と違う可能性が高いからね。それはもう、えっと、こちらの記事を、こちらの事件を、あるいはこちらの状況を(不明)が(不明)のために利用して、何らかの形になるということになると、それはこちらとしては到底許しがたいですね。


黒薮哲哉氏:
いや、あの、全く、全部書面読みましたけど、書いていらっしゃること、僕は間違っているとは全然思ってないですね。さっきも言ったように、あの…


山田雄太氏:
書く趣旨が、書く趣旨が、(不明)原因を煙草にするのか、という点を書かれるんでしょ?


黒薮哲哉氏:そうです。


山田雄太氏:だったら、ダメです、ダメです。


黒薮哲哉氏:ですから、こっち側の主張として、それもありますっていう…。


山田雄太氏:いやいや、だからダメです。それはもう今父が言った通りです。(不明)

黒薮哲哉氏:まぁそうすると、一応…


山田雄太氏:取材があったこと自体もうなし(不明)

黒薮哲哉氏:
取材も…(不明)なるほど。じゃ、編集長ともう話されないですか、じゃあ。


山田雄太氏:
いや、していいですよ。していいですけど、その内容については当然、事前に送っていただく必要がある、それがダメって言う(不明)


黒薮氏:ま、それは編集長の判断です。


山田雄太氏:いいですけど(不明)


山田義雄氏:
ま、ま、今回取材したことに対して一切記事にして頂きたくないと。事件がセンシティヴな段階だからね。それが現在の我々の立場ですね。だからあなたせっかく来て頂いて、まぁ真面目に記事を書いて頂いているとは思いますけど、この事件に引き寄せて(不明)して頂きたくない。で、そのことを編集長宛に、編集長お名前何ておっしゃるんですか。


黒薮氏:渡邉さん。


黒薮氏:それは私の住所ですからね、渡邉さんの住所は…


山田義雄氏:
この記事をマイニュースジャパンの所在とその編集長の(不明)


黒薮氏:新宿。それだったら、本当、こちらの権限がないんですよ。


山田義雄氏:
こちらは(不明)マイニュースジャパン。今まで過敏症については結構取材したりビデオ作ったりしてるの。


黒薮氏:特に電磁波過敏症と、その関係から化学物質過敏症(不明)


山田義雄氏:(不明)えらい違いじゃないか(笑)


黒薮氏:編集部っていっても本部にいるのは彼だけ。


山田雄太氏:そうするとどういう風に聞けば、


黒薮氏:
マイニュースジャパンの渡邉編集長ですね?と聞いて。それで連絡していただければ。


山田雄太氏:本社代表っていうことで。


黒薮氏:じゃあ、一応なかったってことにしますか、今日?


山田義雄氏:
そうですねー残念ながら、ごめんなさい。あの、まーとにかく最初に申し上げたように、とても今辛い状況なんですよ、うんぬんかんぬん(ブチッ)


                                      


この取材の翌日10月19日に、今回のニュースサイト『マイニュースジャパン』の代表である渡邉正裕氏に対して「お願い」と称する記事の差し止め願いが山田親子両弁護士より送られた。「化学物質過敏症はタバコの煙だけが原因ではない」という切り口で記事を書くのは絶対にやめて欲しいという内容だった。が、要請に応ずることなく無事、10月23日に記事は配信された。マイニュースジャパン代表・渡邉正裕氏には深く感謝している。下記がその記事である。

「タバコの副流煙で化学物質過敏症になった」と4500万円請求の訴訟に――神奈川県警まで動いた団地の近隣トラブル(黒薮哲哉)(http://www.mynewsjapan.com/reports/2422

このような冤罪は誰に身にも起こります。信頼すべき医師が診断書を悪用し捏造を生み出し、弁護士が提訴する。今後この様な事の起こさぬよう私達は闘います。本人訴訟ではなく弁護士と共に闘っていくため、カンパをお願いします(note経由で専用口座に振込み)。ご理解の程よろしくお願い致します。