64、元岡本光樹氏秘書・西條瑞希(「ニコチンなくそう!日本」副代表)とのやりとり

10月1日(木)記

9月26日(土)以来、「ニコチンなくそう!日本」という団体の副代表・西條瑞希氏と多くのやりとりを行った。

9月26日(土)、西條氏による「あたかも裁判において藤井家に話し合いの余地があるとか、調停の手続きがあったかのような誤解を生みだしかねないツイート」を発見し、私はツイートの削除と謝罪文の提出を求めていた。

西條氏は日本禁煙学会の人間ではない。あくまでも「ニコチンなくそう!日本」の人間である。禁煙団体の副代表として、自らの過ちに対し住所を述べなければならないことに対し、告白するまでの5分以上の間、西條氏の声は震えていた。私は理由を聞かなかった。「これから大事なことを述べます」と前置きした上で、彼は自分の住所が「岡本光樹議員の事務所」であることと、自分が岡本光樹氏の私設秘書である旨を述べた。

衝撃であった。メタボ氏がいなくなり、これから禁煙派と呼ばれる人達と知り合っていくのだろうと予測はしていたものの、まさかいきなり岡本光樹氏の側近と出会うとは想像をはるかに超えていた。

しかも西條氏いわく、岡本光樹氏は横浜副流煙裁判についての積極的な関与を認めておらず、少なからず今回の件を残念に思っているというのだ。私の描く、まるで悪代官のような「岡本光樹氏」とはかけ離れた実像を長きにわたり西條氏が知っていることは、その話ぶりからは明らかであった。苦悩しながら西條氏は、自分が「岡本氏と信頼関係を持つ人間として」私とのやりとりを岡本氏に話し、岡本氏が深く関与していない事実を何とか岡本氏本人の口から語らせたいというような主旨の事を繰り返し述べた。

突如の岡本光樹氏の告白の可能性に、岡本氏が何かを語りたいというのであれば、「黒薮氏を交えた取材の場」を提供すると伝えた。

西條氏は「岡本氏が決断するまで一か月ほど時間をくれ」と言った。また、「岡本に自分が話をする前に、まずは藤井家の現場の様子を自身の眼で確認したい」と言った。私と支援の会はすぐに日程の調整に入った。ところが藤井家訪問の日程調整のメールを送った段階で、西條氏は訪問をキャンセルしたのである。

状況に耐えきれなくなった西條氏が先に岡本氏に話してしまい、当然のことながら、岡本光樹氏からブレーキがかかったのである。

が、私は西條瑞希氏を責める気にはいっこうになれないのだ。やり方はつたなくとも、横浜副流煙裁判の過ちに対し何ら反省を示さない自分の仲間に対し苛立ちを覚え、例のツイートを書き、私と話すことでさらに「自分が」何かをしなければと考え、少なくとも西條氏自身には横浜副流煙裁判についての反省の自覚が大いにあるのだ。

事件の大筋の流れについても、記事や動画などから理解しており、今日昨日の付け焼刃な知識でない。どうやって事件の事を知ったのかと聞くと、受動喫煙について検索すると横浜副流煙裁判の記事を目にしないわけにはいかないと言った。黒薮氏の記事をさらに読み込んでみるとも言った。

受動喫煙症の診断が自己申告に依拠して書かれることについても、以前から奥様である「ニコチンなくそう!日本」の代表・西條亜利子(呼吸器専門医)氏と「問題がある」と話していたという。今回起こるべくして起こったと理解出来ているのである。声を上げない医師達の中にも、小さな反抗はあるようなのだ。

確かに、井坂氏(仮名)が作田氏への紹介状を書いてもらうために受診した日本禁煙学会所属「ユミカ内科小児科ファミリークリニック」の石川 結美香医師も、「作田医師に診てもらうにしても、まずは私がちゃんと診なければね」と2週間にわたり検査した結果、「受動喫煙症」とはつけなかった。

今回の件で「横浜副流煙裁判で内部に激震が走っていること」や「連携がとれていないこと」、「個々人により考えに大きな差があること」等も明らかになった。禁煙団体を運営し、作田氏や岡本氏を直接よく知る内部の人間の声を直接聞けたことはとても意味が大きい。西條氏が日本禁煙学会に属したことがないことが功を奏した。

残念ながら、西條氏は岡本氏の私設秘書として守秘義務を守らねばならない立場に舞い戻らざるを得なくなかったが、西條氏との出会いは私に未来に向け一縷の望みを与えてくれた。様々な点においてつたなく甘く稚拙であったことは否めなくとも、「非常に真摯に間違った事を反省しようとする姿勢」と、「真面目にたった一人で何とか事(こと)を動かそうと奮い立った勇気」については賞賛の意を述べたい。経験値が少なくとも経験はこれから積んでいくことが出来る。最終的に人間の資質は上記2点に集約されると私は考えるからだ。

本来であれば、このように危機感を持ったもっともっと多くの人が、声を押し黙らせているのではなく、積極的に横浜副流煙裁判で何があったのかを知ろうとし、その事を自らのことのように自分の頭で考え反省し、再発防止のために一体どのような事が出来るのか共に考えていかねばならないのだ。

10月2日(金)西條さんからの謝罪文が届いた。被告が煙害を認め、原告・被告間に調停があったと誤認されかねない書き込みをし混乱を招く行動をとった事の反省。不完全な知識で発信すべきでなかった事、今後この件につき多くの人の話を聞き、なぜ起きたのかを確かめ、事実に基づいた見解を持てるよう努めるとのこと。


このような冤罪は誰に身にも起こります。信頼すべき医師が診断書を悪用し捏造を生み出し、弁護士が提訴する。今後この様な事の起こさぬよう私達は闘います。本人訴訟ではなく弁護士と共に闘っていくため、カンパをお願いします(note経由で専用口座に振込み)。ご理解の程よろしくお願い致します。