おばあさんは先に降りて
なっちゃん、お盆のお参りに来て、1泊して帰る。
まーくん(1歳半)は相変わらず賑やかで可愛い。
身のこなしが軽いところを見ると、どうやら運動神経が良いようだ。
なっちゃんのお腹の中には次の子がやってきた。年齢こそ2歳離れる予定だが、実質上は年子と同じような形になるだろう。頑張れ。
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そんなわけで、ベビーカーを押すなっちゃんを駅まで送っていく。
ベビーカーの中には小さな扇風機をつけてある。まーくんの指が入らないような構造のものだ。
さらに、背中のところには保冷剤を挟んでいる。
この暑さでは赤ちゃんも辛い。
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駅の改札階までエレベーターを利用した。
エレベーターの中で、真っ白な髪の70歳はゆうに超えている男性と一緒になった。
降りるときに、男性が開くボタンを押してくれた。
なっちゃんとあつこが先に降りた。男性が降りやすいように、扉を押さえようとした時。
声をかけられた。
「大丈夫ですから、先に行ってください。おばあさんと娘さんとお孫さんで先に行ってください」
えー。わたし、おばあさんて呼ばれた?
白髪のおじいさん(と呼んで差し支えない外見の男性)から
「おばあさん」と呼ばれたのが、地味にガンときた。
なっちゃん「ママ、おばあさんと呼ばれてたね」
とクスクス笑っていた。
なんでだろう。
なぜ釈然としない気持ちなんだろう。
髪の毛はまだ黒い(多少、白髪はあるがカラーリングしているので)
いや、なっちゃんとまーくんといたから、おばあさんと一目でわかったと言うことか。
これが「おばさん」とか「お母さん」とかだと、何も思わなかっただろう。
やっぱり若く見られたいのか。
そうなのか。
むむむ。意外なところで、自分の深層心理に気がついてしまった。
ーーー
改札口で、まーくんはベビーカーの中からバイバイと手を動かしていた。
また遊びにおいでね。
ばぁば、待ってるよ。
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