34年目の結婚記念日

土曜日の午後4時にお風呂に入る。
もちろん1番風呂。

ラベンダーのオイルをちょっとだけ浴槽に落として。
ゆっくり温まりながら目を閉じる。

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お風呂はすべての家事が終わってから入るものだった。

子供たちが巣立ち、
母が老人ホームに入居し、
夫と2人だけの暮らし。

こんな早い時間にお風呂に入ることができる。
なんてぜいたく。

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お風呂からあがると、こんな光景が広がっていた。

真紅の薔薇の花。
理科系オットが、わたしのお風呂の間に
用意したらしい。

お花があるということは・・・そう、結婚記念日だ。

だけど、だけど。

なにかがおかしい。

測ってみた

このバラの茎の長さ。
50センチあるんだけど。

長すぎでしょ？

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理科系オット「結婚記念日おめでとう」

とても真面目な顔してるんだけど。

ダメだ。
我慢できない。

あつこ「なんで、こんなに長いの?」
いいながら声が震える。

理科系オット「だって、毎日水切りするから
茎は長めがいいって言ったじゃない」

言った。たしかにそういった。
でも、50センチは。
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理科系オット「花屋で、わざわざ切らないように頼んで
そのまま包んでもらったんだよ」

あつこ「（ぶるぶるぶる…）」
ーーー

理科系オット「あ、色？真紅しかなかった。ピンクがなくて」

あつこ「（ぶるぶるぶるぶる…）」
ーーー

理科系オット「最近はサービスのかすみ草もつけなくなったって言うから、白い花を合わせて買った」

理科系オット「あ！これか！ちゃんと今年も用意したから」
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ダメだ。
我慢できない。
あつこ大爆笑。
もう思い切り笑ってしまった。

オットが用意した「これ」については
noteをあらためて書くことにする。

おなかが痛くなるまで、笑ってしまった。
「首の長いバラ3本🌹」に。
理科系オットのちょっとオロオロした瞬間は
おもしろかった。

「これ」