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Are we on the same boat?


会議をしているとよく耳にする言葉です。
ここまで同じ理解をしているか?
その上で反対意見はないか?
同じ方向を向いて進んでいるか?
というようなことを確認するときによく使いますが、そこから派生して、
今日は西洋人と東洋人はsame boatに乗れるか?というお話です^^

英語話者とのコミュニケーションにおいて、ネイティブとはなかなか腹割って話せないけど、アジア人の友達ならいるって人、いないですか?

私は学生時代にアメリカとカナダに英語勉強しに行った時も、会社員時代に海外出張した時も、イベントが終わったあとも交流が続けられた友達は中国人や韓国人、シンガポール人など、アジア系の人が多かったです。

なぜアジア人とは腹を割って話せるのに、欧米人とは難しいか?
まず一つ目の理由はやはり発音が比較的聞き取りやすいということですね。

ネイティブの発音が聞き取りにくい一番の原因は、リンキングや脱落など、口語で話す場合は英単語どうしの組み合わせによって、本来の発音とは違う聞こえ方がするためです。
たとえばリンキングというのは子音で終わる単語の後に母音から始まる単語が続く時に、その子音と母音を繋げて発音する。
脱落は、よく似た子音が続くときは発音しないということですね。

そして私が一番難しいなと思うのが、ネイザルリリースといわれる英音法で、喉の奥で息を抜くような、これって発音なの!?というもの。
たとえばI see himという文は、I seeまで発音したら、あとのhimはほとんど発音せず、アイ シィー ィムというようになります。
これ、ほんとに困りもので、油断してると、え?なんつったの??てことになるんですが、これはもうひたすら自分でその発音を練習するしかない。
自分で言えるようになったら聞けるようになる、これ鉄則です。

アジア人たちの英語はこういうテクニックを使っていないことが多く、単語一つ一つをちゃんと発音してくれることが多いので、聞き取りやすいんですね。


そして二つ目は東洋人同士は思考回路が似ているということ。

アジア系の人と英語で話していると、ほんとに日本人同士で話しているのと錯覚するくらい親近感を感じることがあるのですが、
それはなぜだろうと考えた時、きっと話している途中から、だいたい言いたいことがなんとなくわかるんですよね。
西洋人が結論を先に言うストレート型だとしたら、東洋人は結論に向けて状況説明から入っていく渦巻き型のような感じ。
その結論に向かって話していくその思考回路がとても頭に入りやすいし、感情移入しやすいのです。

逆に西洋人に対しては、まず結論から話さないとと思って思考を切り替えるのですが、その話し方はなんとなく、同じ船に乗ってる感じがしないというか、あくまで違う船に乗ってる者同士がお互いの状況を理解しあおうとしているような感じ。

Are we on(in) the same boat?

この言葉を聞くたびに、さきほど書いたような西洋人と東洋人のon the same boatという感覚の違いについて考えてしまうのですが、同じ船に乗っている感じがしない感覚というのは、きっと東洋人と西洋人の文化的背景や思考回路にあるのではないかと思います。
アメリカ、カナダでしか生活したことがないですが、憧れの地ではありますが、どこか心から馴染めたかというとそうではないし、ずっと住めるかといわれると自信がない。
それはそもそも人とのコミュニケーションにおける距離感とか、そいういうところがアジア人同士と比べるとそもそも違うのではないかと強く感じてしまいます。

英語という同じ言語を話していても、思考回路や、その人が生まれ育った文化背景によって感覚が違って当たり前。
同じ母国語を話していても戦争している国もあります。
でも、英語という共通言語をもって平和的に解決できるのだから、same boatに乗っていなくてもいいのかもしれない、むしろ違うboatに乗っているということを尊重しあうこと、人とのコミュニケーションで大事なことはそこかもしれないですね。

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