【51日目】あの服ってどこのブランドなん?

今日は、インスタグラムについての記事。

【要約】
消費者の購買行動のデジタル化によって、「いいものだから買う」という消費者心理が働く時代になった。Instagram上での購買は、実店舗でのそれと比べて商品を手に取る前に、比較検討ができる時代となった。つまり、インフルエンサーの商品紹介や口コミ、身近な人からのおすすめなどをもとに、商品を比較するのが最近の消費者トレンドだ。

確かに、昔と今では消費者の商品に対する認知までの過程が変わっている。以前は、広告媒体がテレビCMや新聞が主流であったが、今現在は、SNSを活用した広告宣伝が主流になっている。

つい昨日、Instagramでとある有名人同士の写真の投稿を見た。その有名人とは、日本で最高峰のフィジーカー「エドワード加藤選手」と、埼玉西武ライオンズのプロ野球選手「森友哉選手」、そしてgenerationsのダンサー「中務裕太さん」の豪華3ショットだ。僕が注目したのは、森友哉選手が着ていた服だ。

森友哉選手が着用していた服は、【LYFT】というトレーニー向けのアパレルブランドだ。このブランドは、前述したエドワード加藤選手が経営するアパレルだ。恐らく、エドワード選手が森選手に一式をプレゼントしたのだろう。

ここに、エドワード加藤選手含め、LYFTのスタッフの粋な計らいと戦略があると感じた。つまり、森選手が広告塔となっていたということだ。一般的にLYFTは筋トレをするアスリートに向けて商品を展開しているのだが、森選手が着用をすることで、そのアパレルにプロ野球ファンの目が留まり、新規の顧客を獲得するといった流れだ。実際に有名人がInstagramで投稿している服に対して、「アウターはどこのブランドですか?」などといったコメントが何件か見かける。

これはビジネス視点から見ると、森選手が広告棟に思えるが、選手同士はお互いwin-winの関係性を築けている。森選手にとっては、かっこいいブランド服を貰えるのはうれしいだろう。何かをプレゼントされて嫌な気はしない。

今の時代、Instagramを活用したスモールな広告展開が主流になるかもしれない。そのほうが、テレビCMなど莫大な予算をかける宣伝に比べて、「顧客の分析」や「顧客の親近感の創出」などに秀でている。

現代は、SNSの普及によって心理的な人と人との距離が近づいている。企業は、これを利用して、いかに身近な人からのアクション(インフルエンサーや友人からの紹介など)で購買意欲を沸かせられるかがポイントになってくるだろう。