余白を楽しむ。
意味のないこと、たまたま起きてしまったことを楽しむことって案外大事だったりする。
そんな予定してなかった出来事や、なんとなくの行動をぼくは"余白"と呼んで、旅での醍醐味に感じている。
すぐに結果を得ようとしたり、焦って起きた出来事に対処しようとすると、
心も窮屈だし、何もかもが失敗に思えてしまう時がある。
だから、あえて"余白"をつくる。
余白を楽しむ心をもつと、いつもと違った視点や考えがむくむくと湧いてくる。
大して労力はかけず、気になった方に行動したり考えたり、
どんな結果が待っていても、それもまたよし、と受け入れるのが余白を楽しむコツだ。
ちょっと前にいった小樽旅行での余白を書いてみる。
・登山口にいきたかったのに、
なぜか違う山の採石場にきてしまって、
軽く採石場のおばちゃんに叱られながら登山口の道教えてもらって、なんとか登山口つけた。
・やっとついた登山口に車停めたら、先にNボックスが停まってた。僕が借りたのもNボックス。
無事下山して車に戻ったらまた違うNボックスが。下山途中であったお兄さんが乗ってるんだろう。Nボックスに縁を感じた。
・登頂して、今度山登り行きましょう!って話してた知り合いに山頂の写真送ったら、知り合いも前日に同じ山登っててびっくりした。
・街に提灯がぶらさがってる通りがあって、調べたらなんの催しかわかるんだろうけど、
あえて調べないで提灯の終わりまで散歩した。
(結局どこにも続いてなくてなんの提灯なのかわからなかったけど、それもまたよし)
・地元の銭湯にいったら、番頭のおばちゃんが男湯まで入ってきて、"タオルいる?"って、ただで白いタオルくれた。
手ぶらできた僕に気をつかってくれたみたい。銭湯からあがったあと、ちゃんとありがとうっておばちゃんに伝えたら、にこにこしてくれた。
・ゲストハウス泊まった。朝食つきっていうから期待してたら、
普通の市販の食パンに目玉焼き、インスタントコーンスープだった。
でもありがたいなって食べながら、
ホストと長期滞在の女の人と、
ゲストハウスの実情とか、経営状態とか、外国人の応対の大変さとかつらつら話してのんびりしてからゲストハウスをあとにした。
・運河沿いの露店のおじいちゃんたちを観察して、どうしたらおじいちゃんたちがこの場所で稼げるかをぼーっと考えた。
・ちょっと体に良さそうな全粒粉のフランスパンをかじりながら、ハンモックで寝転びながら小説読んだ。
気づいたら黒いパーカーが粉まみれになってたけど、至福な時間だった。
それもまたよし、な余白を楽しむ心は、ちょっとした気づきとちいさな感謝をうむ。
そして、またどんな偶然に出会えるかワクワクして旅にでたくなる。
さぁ、次はどこに出かけようか。
めちゃめちゃ嬉しいです!