海外ダンスアカデミーのオーディション体験記①ヒップホップ

今年の春、ヒップホップとバレエのオーディションにワークショップ(以下WS)枠で参加した。

これは、両方とも、某アメリカのダンススクールが奨学生を選抜するために日本で開催されたオーデションである。(ちなみに世界中で開催されている。)

アメリカには住みたいけど、貯金がまだ足りなくて現実的ではないなと思い、今回はワークショップに参加してオーディションの体験をすることにした。
(両方のワークショップ受けたのは私だけっぽい…)

(すっごい長くなったので①でヒップホップ、②でバレエのことを書きます。)

ヒップホップ

WS前

オーガナイザーはバトルイベントを主催している団体で、そこへ申し込みのメールを送ると、事前支払いの案内が届いた。

(実はペイペイでの送金がうまくいかなかったけど、当日現地に来てもらってOKとの案内があった。料金は4500円)

場所は都内のダンススタジオ(よくリハやイベントで使うところ)が案内された。

WS当日

スタジオの中に入ると50人ぐらいがいて、日本人だけでなく、海外の人もたくさんいた。(後で聞いたら、主催の方の関係者のさらに知り合いのダンサーの方々だったようで…)

ワークショップの講師はヒップホップ界のレジェンドの立ち位置に当たる方で、一眼見ただけでただものではない圧があった。

ウォームアップから始まるのだが、首のストレッチの次は直立の腿上げとビリーズブートキャンプっぽい動きのアップが続き、熱気でスタジオの鏡が真っ白に曇っていた。さらにアイソレの練習が始まり、ひたすら講師の動きを真似していた。
(まばたきできないから血眼になる。)

次に、リズム練習が始まった。講師が2回やって見せたら生徒だけでやるというもので、前の方で踊っていた生徒が覚えていないとちょっとダメ出しがあった。
講師は怖いわけではない(怒鳴ったりとかは全然ない)のだが、厳しさと威圧感がすごくあって、絶対に笑ってはいけない緊張感に包まれていた。

リズム練習も終盤に入って、講師の手拍子の合図でステップを切り替えるという練習に入ったのだが、合図がものすごいトリッキーでみんなバタバタと脱落していった。
(集中して音を聞けというメッセージがあってわざと変な手拍子を入れたのだそう…)

外国人の参加者が、手拍子でステップが切り替わるたびに「Woooooooo」とか「Hooooooooo」って言って盛り上がってると、講師も楽しくなっちゃったみたいで、結果的にゲーセンで皆遊んでるみたいな和気あいあいな空気になっていた。

一回休憩を挟んで、次は、振り付けを6エイトぐらい渡されて、踊ってみよう!という流れになった。
たまーに、「俺の動きと違うやろ!みんなよく見ろ!」と血走った目でアドバイスが入って、やっぱこわぁ…ってなった。

そしてペアを作って向かい合ってさっき教わった振りを踊る練習になった。
4グループに分かれてグループごとに一回ずつ踊るというもので、自分が踊ってない時は他の人が踊っているのが見られた。
(私は意味分かってなくて2回踊ってしまったのだが、誰も気づいていなかったはず。)
オーディションWSということを忘れて楽しい時間を過ごした。

終わりに、みんな輪になって集まって、講師への質問コーナーが始まった。
質問の中に、マイケルと仕事した時の話があり、人から憧れられるトップスターなのにダンスに真摯で自分も頑張ろうと思った…などなど当時のことを昨日のことかのように生き生きと語ってくれた。

この質問会の後は希望者で、講師のDJに合わせてセッション会が行われた。
疲れてるし、ヒップホップでセッションは経験ないから踊れないな…と最初は小さな輪で踊っていると、どんな動きをしてもみんな盛り上がっていて、気づいたらパーティーみたいに弾けていた。

ああ、ヒップホップって、ダンスってなんて最高なんだろう…とふわふわしながらこの日は帰宅した。

②バレエに続く…

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