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いつもの頭痛、アット渋谷

いつからだろうか、なにかあれば頭痛がおきるようになった。水分不足、スマホの見すぎ、女性ホルモンの影響、寝不足、日光の浴びすぎ、気温が高すぎ、胃腸悪すぎ、肩こりすぎなど、など、による頭痛。

今朝、一度起きたもののどうしても体がだるくて、スマホのアラームを15分後にセッティングして少し寝ることにした。もちろん15分後に起きても体のだるさは取れず、15分睡眠を何セットも繰り返す。これがよくない。熟睡できていないし、だらだら寝ていて軽い脱水症状になる。頭が痛くなる。

それでも今日は渋谷に行きたい。映画館併設のカフェがガレージセールをするというので、映画グッズやなにか面白いものが出ていると期待していた。だるく重い頭と一緒にわたしは渋谷へ行く。渋谷駅からの出口はいつもシャッフルされているのではと疑うくらい訳が分からない。本来行きたい場所が五本指の薬指方向だとすると、地図を見て出たところは親指の方向だった。

薬指の方向に行こうとするとホテル街に入り込んでしまう。わたしの住んでいるところも小さなホテル街のはずれで、なぜ横浜のホテル街から渋谷のホテル街へ歩いているのだわたしはと情けなくなってしまう。日差しが強すぎて前がよく見えず、曲がり角を一本まちがえてまたしても薬指に遠くなる。

やっとたどり着いた映画館にはものすごい人だかりができている、と思っていたのだが、まったくできていなかった。ゆったりと眺められるが、頭が重い。大好きな『顔たち、ところどころ』のDVDが売られているので、つかの間、迷う。DVDのパッケージにはこの作品のB2ポスター付、という付箋が貼ってあった。
結婚生活は自分の空間を無くすものだと思う。それはわたしの結婚生活がそうなのか、多くの場合の結婚生活がそうなのか、これから会う人会う人に聞いてみたい。
わたしはこのDVDは買えても、ポスターを貼る場所を持っていない。いや、貼ることはできる。だけども”My壁”を持っていないので共有の壁に貼ることになる。そうすると、今後、パートナーが「これを貼りたい」と言ってわたしの好みではないものを持ち出してきた場合、わたしはそれを受け入れなければならなくなる。それだったら、ポスターはいらない。貼れないのなら、丸まったままのポスターを持っておくことのほうが悲しいから、ポスター付のDVDはいらない。

映画館を出て、どこかでお昼を食べることにする。せっかく重い頭を渋谷に持ってきたのだから、チェーン系のお店ではないところに入ろうと決めて、歩く。グーグルマップで目星をつけたお店がその場所に無い。目星をつけていないお店のメニュー黒板の文字は達筆すぎて気が引ける。結局どこにでもあるドトールに入ってしまう。甘いコーヒーをすすって、逃げるように東横線に乗って帰る。

頭痛には慣れている。渋谷には慣れていない。


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