マガジンのカバー画像

日々書くノート

45
つらつら文章を書く。
運営しているクリエイター

2018年3月の記事一覧

やってみないとわからない

朝6時に僕の乗るフェリーが伊豆大島に到着した。フェリーが艇着した港が一級の釣りポイントになっているので、大島に上陸した瞬間に他の乗船客に負けないようにダッシュして場所取りをする。釣り道具と着替えなどが入ったリュックを背負って、フラフラしながら波止場を走り抜ける。なんとかいい場所をゲットすることができて、安心感と釣果への期待感に胸を躍らせつつ、朝日が昇る光景を眺めながら釣りをした。 日も上がり、空の青さが際立ってきたころに、別のポイントに移動する。 次の釣りポイントは磯。実際

ヘトヘトでも心から笑える仕事がしたい

釣り合宿のため、大島に向かうフェリーの中。僕らと同様に釣りを目的としている人、サイクリングをするために自転車を持ち込む人、子供連れの家族。様々な年齢や目的の人々が伊豆七島のどこかの島に向かうためフェリーに乗り込む。 船内は雑多だけど活気があって、みんな明日から起きる出来事に希望しか抱いていないかのように笑いあっている。 ものすごく心地がいい。 階段に座ってスマホでSNSをする女の子、イカゲソをつまみに日本酒を呑むおじいちゃん、甲板にシートをひいて夕飯を食べる家族。みんな笑顔

僕が「愛する」プロダクトと、僕を「愛してくれる」プロダクト

明日の午後から土日を使って、伊豆大島に行く。釣り合宿だ。 さっきまで明日からのことを考えながら釣り具の準備をしていた。長年愛用してきた相棒たちの手入れもバッチリ。リールにロッド、ルアーも嬉しそうにケースの中に納まっている。 そんな、かわいい相棒たちを眺めながら、僕はふと思った。 釣り具のような物質的なプロダクトって、使っていくうちに愛着が湧いてくるけど、Webサービスやアプリなどのオンスクリーンのプロダクトってどうなんだろう?昔から使っているお気に入りのSNSやアプリはあ

Web記事使った勉強法を、新卒1年目のWebディレクターに教えた話

僕の会社のディレクターは「営業兼ディレクター」。デザイナーやエンジニアなどの制作業務を経験したことがない人もディレクターとして採用します。新卒にしても同様です。ちょうど僕の斜向かいの席に座っている新卒1年目のWebディレクターもその一人。 今日も、新卒1年目のディレクターが先輩ディレクターにいろいろと質問や相談をしていました。 「この子もあと数日で2年目になるのかぁ。一年早いなぁ」とぼんやり二人の会話を聞いていると、新卒1年目の子がこんなことを言っていました。 「わからな

おもしろい案件

今日は1ヶ月に1度行われる締め会の日。 社員全員が集まるその会では、新規サービスの進捗説明と、納品案件の振り返りを発表して、そこで得た気づきやノウハウ、技術を共有する。 いつもの流れであればそれで終了なのだが、今回の会では退社するエンジニアのA君からの挨拶もあった。 特に感動をそそることを言うわけでもなく、笑いを取りに行くわけでもない。ただ淡々と転職先についてや、いつが最終出社日になるのかを、普段と変わらぬトーンで語っていた。A君らしい最後の挨拶だった。 A君が挨拶を

デザイナー的バイアス解放宣言

「バイアスがかかる」とは、考え方や意見が他の影響を受けて偏りを生じさせることを言いますが、普段の仕事の中であなた自身が「バイアス」をかけてしまっているケースはないですか? 例えば、ブレインストーミングの際に、若いメンバーの青いアイデアや自分の考え方と違う意見が出てきたときに即座に否定し論破したり、イライラを表に出したり、やる気のない雰囲気を醸し出したり。 もしかしたら、その青いアイデアの中に光るものがあったり、自分と違う意見の中にも何かしらの新しい気づきがあったとしたら勿体

制作業務を属人的にならないようにした先に熱量は残るのか

いいものにするためであれば徹夜なんて当たり前。 事例になりそうな案件であれば、ギャラが安くて納期がキツくてもやる。締め切りまで2日しかないけど、1日=24時間だから48時間もある!なんとかなるな!……とかやってたなぁ。昔は。 今では、働き方の見直しが進み、勤怠管理や価格表を時代に合わせて最適化したり、各制作フローのガイドラインを設置するなど、仕事における様々なフローを体系化させ、業務が属人的にならないような働きやすい会社になってきた。属人的なビジネスモデルから脱却できれば、

女子高生から学ぶ「感覚」

「温故知新」。僕の好きな言葉。 先人たちが築きあげてきたものを学び、そこから新しいものを生み出す。 グラフィックデザインにしてもWebデザインにしても、いまだにヨゼフ・ミューラー=ブロックマンが提唱したグリッド・システムを活用しているし、写真家の多くはリチャード・アヴェドンやロバート・フランクなどのレジェンドたちの文脈を読み解きながら、新しい表現へのチャレンジをしている。 先人とは偉大だ。 ただ、「温故」だけでは「知新(新しい知識、見解を得ること)」ができなかったりする。

技術は『筋トレ』しないと貧弱になる

僕の趣味は釣り。 一時期は、Googleマップで検索した主要なポイントをスクリーンショットして、それを複数枚に出力し、それぞれの用紙をつなぎ合わせA1サイズくらいの『釣り場マップ』を作成して、仕事中でもポイント確認がすぐにできるように自分のデスクの横に貼り付けていたくらいハマっていた。 僕が嗜んでいる釣りのシーズンは、大まかに春〜秋なので、最近では釣具をタンスの奥に仕舞い込み、ひたすら春の訪れを待っていた。 そして先週、桜のつぼみも膨らみはじめ、日中の気温も上がって来たので

SNSに流れる情報を『読む』のが楽しい

この記事でnoteを始めてから10記事目。 記事を書くことで変化いたことがいくつかある。 常に何か記事のネタになることがないかを些細なことでもアンテナを張るようになった最初は必死にネタを考えたり、探していたけど最近は自然にアンテナが立つようになった。 SNSに流れる情報の見方が『眺める』から『読む』に変わった。普段SNSのTL上に流れてくる情報を、なんとなく斜め読みして、「いいね」「悪いね」とシェアされた先のブログとかを眺めていたんだけど、記事ネタを探しながらSNSも見る

撮影は選択の連続

今日は早朝から日が沈むまでスチールの撮影だった。 現場に到着し、カメラマンやクライアントと軽い挨拶をかわし、今日の撮影についての打ち合わせとロケハンを行ってセッティングに入る。 僕は最初のカットを切る直前のセッティングを待つ時の静かな時間が好きだ。各々が今日の撮影についての流れや段取りを頭の中で考えながら準備をする。 そして撮影が始まると全員が一つのチームとなって、限られた時間の中でマジカルな瞬間を切り取るために躍動する。 撮影は『時間の制限』があり、その限られた時間の中

noteを書き始めて1週間

noteで記事を書き初めて今日で1週間。 なんとか3日坊主にならずにすんでいる。 ただ、当初定めたルールに関しては守れていなかったりする。 ①なんでも良いので毎日書く ←OK ②ライトな内容で良い←OK ③15分以内に書く←NG ④朝 or 夜に書く←OK?夜書くことが多いから朝もかけるように ③の「15分で記事を書く」のルールが以外とむずかしい。 記事を書くのに1時間以上は間違いなくかかっている。 ちなみに僕の記事の書き方は 1.日々の気づきや思ったことを

『デザインする』と『恋愛する』は似てる

僕はデザインを練るときラブレターをクライアントやユーザーに送るつもりで設計するようにしている。 好きなあの子(以下「クラ子ちゃん」という)のことで頭の中をいっぱいにして、自分の想いを愛の言葉に置き換えて便箋にしたためるように相手へ送る。 なので送り手にデザインや企画を説明するときは 「本当にこの内容で受け入れてもらえるのか?」 「言葉はたりているか?」 「愛が重すぎるので引かれてしまわないか?」 と不安になったり、愛の告白さながらに試行錯誤する。 ひとりだけでラブレターを書

紙出身デザイナーがWebデザインをすることの何が悪い

紙出身デザイナーのWebデザインを中傷する言葉をSNSやWeb上で目にすることがある。 僕も紙出身のデザイナーだ。 社内のエンジニアやWebデザイナー達に教えをもらいながら、今ではWebデザインでもお金をもらえるレベルになった。 『デザイナー』という定義は人によって様々な考え方があるけど、 僕が思うデザイナーの定義は デザイナー =「モノ」「コト」をわかりやすく可視化し伝えるプロ 何をデザインするにしても、受取手の感情や行動を思考しながらデザインをすることには変わ