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週末散歩_Vol.10

上野編(2024/2/23:金曜)


1.まずは 上野へ

今回は上野。せっかく東京に来ているものを見ないともったいないということでまとめて見学。天候がよくないことで来場者が減る可能性を少し期待。上野駅の広小路口前の交差点から向かいのビル「上野の森さくらテラス」に。いつも上野に行く際はこのビルの中のエスカレータで4階まで昇る。
昇った先はもう上野の森美術館横・西郷隆盛像裏に行けるのでとても便利。
このビルは「しゃぶ菜」、「雛鮨」、「梅蘭」などが入っており、いかにもインバウンドを意識した飲食ビル。(ちなみに、一度もこのビルの飲食を使ったことはないのですが)そこからは球場(正岡子規記念球場)を横目に迷うことなく東京都美術館へ。

上野駅

2.印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵展

東京都美術館で開催中の「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」展。アメリカ・ボストン近郊にあるウスター美術館所蔵の作品を中心にアメリカの作品そして、パリに留学した日本の作家の作品などを展示。印象派とアメリカにつながりがあるイメージがなく、この機会にアメリカの作家の作品を見ることができた。また、黒田清輝やジョルジュ・ブラックなどの作品が並び、印象派の影響力の強さを感じた。グッズにウスターソースがあったのは面白かった。(ウスター美術館のごろ合わせというだけであるが、とはいえ買う人はいるのだろうか?)
展示会場内写真:不可(撮影用バックパネルが数か所、作品の写真が使用されているが実物は撮影不可。)

バックパネル

3.東京国立博物館へ

東京都美術館の次は東京国立博物館へ。雨の中ではあるが、外国の方含め多くの方がこの時間から来られているところはさすが。今回は2つの特別展を見学。

東京国立博物館

4.特別展「本阿弥光悦の大宇宙」

まずは、奥にある平成館に向かい、特別展「本阿弥光悦の大宇宙」に。「はじめようか、天才観測。」とバンプのワードをもじった副題が微妙にも感じたが見終わった際には言いたいことはわかると思えた。
今回のイベントは本阿弥家での家職の才能に加え、自ら制作を行う作品の完成度のどちらにも秀でた能力をもった光悦の関連する作品の展示。作品をプロデュースすれば国宝(刀剣)、自ら作品を造れば国宝や重要文化財(硯箱・茶碗)、書を書けば重要文化財(和歌巻)という何ともすごい、江戸時代の名プロデューサー。
茶碗や書・刀剣など古美術の知識は無いのでどこがすごいのかは的確に言えないが、入口早々にある展示の代表ともなっている「船橋蒔絵硯箱」ではこれが硯箱と思うような大胆で型にはまらない発想と作品の質の良さが、「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」では俵屋宗達の絵を下絵に和歌を躊躇なく書かれている圧巻の迫力が伝わってくる。こういうものは本物を見るのが一番なんだなと感じる瞬間でもあり、刀剣や茶碗も目が肥えれば良さがわかるのだろうが私にはわからないだなと改めて感じる瞬間でもあった。
展示会場内写真:不可

平成館

5.建立900年 特別展「中尊寺金色堂」

次は本館に向かい「建立900年 特別展「中尊寺金色堂」」に。入りしなに中尊寺の中の黄金に光り輝くという言葉そのままの映像。その裏に回ると中にある仏像11体(全部国宝)すべてが展示。さらに、飾りである「華鬘(けまん)」や台座(これらも国宝)までも展示。これまた圧巻という表現が正しいが、やはりせっかくなら平泉でという気持ちが沸き起こってくる。金色堂のきらびやかな感じを思い出すたびに、行くまでの参道の静かな雰囲気の良さを思い出すのが不思議。(もう20年以上前の記憶なんだが割と鮮明に覚えている。)機会があればまた行ってみたいところ。
展示会場内写真:不可

本館

6.クラウンエースでカレー

いつもタイミングが悪く並んでいることが多いのであきらめていたが、本日は少し早めに上野駅周辺に戻ることができたので、広小路口近くの高架下にある「カレー専門店 クラウンエース 上野アメ横店」でカレーを。
インバウンド向けの価格帯とは異なり、500円前後のリーズナブルな価格というのも魅力。せっかくなので御徒町の雰囲気を感じつつ、仲御徒町まで歩く。

カツカレー

7.最後に

所要時間:約3時間
上野(10:15)→東京都美術館(10:30)→東京国立博物館(11:10)→クラウンエース(12:15)→仲御徒町駅(13:00)
お疲れ様でした。

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