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週末散歩_Vol.26(新橋・虎ノ門)

新橋・虎ノ門編(2024/8/3:土)


1.新橋からスタート

暑い日差しを避け地下のサンクン広場を通る。
朝から汐留サマースクールが開催されていて、各企業ブースに集まる子供たちとその父兄が楽しそう。それを横目に汐留シティセンターに入る。
ビル内を地下2階から1階にエスカレーターで上がり、1階からビルを出ると旧新橋停車場駅舎横に到着。
その横が最初の目的地のパナソニック汐留美術館。

パナソニック汐留美術館

2.ポール・ケアホルム展

今年は不思議と椅子に関する展覧会を見る機会が多い。今回は事前知識のないデザイナーの展示。
北欧のイメージは温もりのある木調のデザインであったが、今回はシンプルそして硬質な素材を取り合わせた厳格なデザイン。
ポール・ケアホルムさんは欧州のモダンデザインで有名な方が、まだまだ知らない人の方が多い。
椅子やテーブルなどが並ぶ展示の最後に、座ることのできるエリアが用意され、座る感触を楽しむことができた。見た目で座り心地のよさそうな椅子が思ったより座りにくかったり、逆に安定しないのではと思われる椅子が、座ると安定感のある椅子だったり。
家具の持つ単なるデザインや作品というだけではない「実用性」という視点は人による違いのある難しい部分。
汎用性を持たせる難しさを感じるがそれだから逆に面白いのかもしれない。
作品の中には、国立新美術館で使われている「PK80」というソファーもあり、今度行った際には意識して座りたいと思う。

<気になった作品>
 ・PK4(とても座りやすかった)
 ・PK80(国立新美術館にあるソファ)

<テーマ>ポール・ケアホルム展 時代を超えたミニマリズム
<会期> 2024年6月29日(土)~9月16日(月・祝)
<時間>10:00~18:00 (入館は17:30まで)
<展示会場内写真>  一部可 
<巡回> 無し

ポール・ケアホルム展

3.本城直季写真展「Small Cruise」

虎ノ門ヒルズにあるギャラリーということで向かったが、いくつかタワーがあるため少し迷子に。ビルに入り案内板を見てもギャラリーが見当たらず・・・を何度か繰り替えし目的のギャラリーのあるステーションタワーに。
本城直季さんの作品を見る機会はこれで3回目。まるでミニチュアのように見える風景はこの人独特の作品。何度見ても面白い。
smallplanetにある競馬場やプールなど作品を再度鑑賞しつつ、ギャラリーなのでその価格についてもうかがうことができた。
価格は作品の内容に加えて、大きさにも依存しているとのこと。
購入を考えるにしても、そもそも、家に作品を飾れるような場所があればの話だが。

<気になった作品>
・small planet

<テーマ>本城直季写真展「Small Cruise」
<会期> 2024年6月28日(金)~8月22日(木)
<時間>11:00~20:00 (入館は19:30まで)
<展示会場内写真>  可 
<巡回> 無し

本城直季写真展

4.大成建設コレクション もうひとりのル・コルビュジエ~絵画をめぐって

大倉集古館は3回目。今回はコルビュジェに関する大成建設所有のコレクション展示。
ル・コルビュジエは建築家としての顔と共に美術家としての顔があり、今回その創作の歴史を知ることができた。
作品に関して、それほど好みという感じではなかったが、ル・コルビュジエの強い想いが感じられる絵が多かったように思う。それだけ純粋というかストレートに描かれていた絵が多かったように思える。
建築家の面からは勝手にスマートなイメージだったが、泥臭いというか人間らしい一面も持っているのだと感じた。

<テーマ>大成建設コレクション もうひとりのル・コルビュジエ~絵画をめぐって
<会期> 2024年6月25日(火)~8月12日(月・休)
<時間>10:00~17:00 (入館は16:30まで)
<展示会場内写真>  不可
<巡回> 無し

大倉集古館

5.走泥社再考 前衛陶芸が生まれた時代

虎ノ門や麻布台といった周辺を何度か訪れていたが、今まで存在を意識していなかった美術館。
この菊池寛実記念 智美術館は現代陶芸のコレクターである菊池智さんが長年にわたり集めたコレクションを母体として開館。実業家である父菊池寛実のための持仏堂と蔵の横に建てられた美術館は1階から地下の展示室に向かう螺旋階段も印象的。(撮影はNGとのこと)
今回は前衛陶芸という分野の「走泥社」というグループのこれまでの歩みを作品で見せるというもの。京都近代美術館や岐阜県美術館などでも企画されていたようでその展示の一環。そもそも前衛陶芸というものも知らなかったが、とても面白い作品が多く、楽しい企画だった。
勝手なイメージとして陶芸と言えば、壺や茶器など「用途のあるもの」と思いがちだが、今回の作品は多くが立体造形としての芸術性を追求した「オブジェ焼き」と呼ばれる作品。
今回こういった活動が日本であったこと、そしてのそこで生まれた面白い作品を知ることができてよかった。

<気になった作品>
・ホットケーキ(林康夫)
・頁1(八木一夫)

<テーマ>走泥社再考 前衛陶芸が生まれた時代
<会期> 後期:2024年7月5日(金)~9月1日(日)
(前期:2024年4月20日(土)~6月23日(日))
<時間>11:00~18:00 (入館は17:30まで)
<展示会場内写真>  可 
<巡回> 無し

菊池寛実記念 智美術館

6.愛宕神社

虎ノ門から新橋に戻る途中にある小山に。あえて新橋側に少し回り込み、急階段の「出世の石段」に。
他の昇り口もあるが、登るならこの階段と思いスタート。
途中で戻る方が危ない感じがして後ろを振り返ることなく登り切った。
(足はがたがたでしたが)
御朱印をもらい磨のおみくじを引いて帰りは女坂をゆっくり下る。
東京の寺社仏閣は久々だがよい機会であった。

愛宕神社



7.最後に

所要時間:約5時間
新橋(11:00)→ パナソニック汐留美術館→虎ノ門ヒルズ→大倉集古館→菊池寛実記念 智美術館→愛宕神社→新橋(16:00)
お疲れ様でした


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