週末散歩_Vol.9
前橋編(2024/2/10:土曜)
1.まずは 前橋へ
アーツ前橋が開館10周年イベントを開催。東京から上野東京ラインで高崎まで約2時間。さらに両毛線で4駅で前橋駅。さすがに2時間以上座っているとそれだけで疲れたが、湘南新宿ラインの「籠原行」や「高崎行」の駅を初めて目にする。途中からドアの開閉ボタンの利用ができるようになりまだ春には早い寒い朝方に駅停車中扉が閉まっていることに新鮮な驚き。
2.アーツ前橋に到着
前橋駅から伸びる道を進み左に曲がると右手に白井屋ホテル。その手前の角を右に曲がるとアーツ前橋の外観が見えてくる。徒歩で10分程度の道のり。アーツ前橋は孔があいたアルミ材の外形が印象的な造りですぐに見つけられたが、上層の駐車場の造りが昔の百貨店の雰囲気を残している。1階にはショップと共に美術系の書籍を集めた図書館スペースがあり、最近の美術館にはこういった場所が併設されていることが多い。ここで今回のイベントの切符を購入。
3.開館10周年記念展「New Horizon―歴史から未来へ」
昨年10月から開催されているイベントであったが、何とか2/12までの期間で、ギリギリ間に合った。朝一に近い見学時間と前橋という場所柄もあり、東京でのイベントほど混むことなくゆったりと観賞。
最初の部屋から蔡國強や松山智一、地下に移動した際にはスプツニ子!、井田幸昌、ジェームス・タレル、オラファー・エリアソンと今勢いのある作家の作品が多く、「次は何かと」ワクワクする感じが続いた。
この建屋以外にも5つの場所にあるということで、次の場所に。
4.白井屋ホテル
白井屋ホテルの50号沿いの印象はごく普通の旅館の雰囲気。しかし、看板などアートが色々なところにちらっと顔を出す気になる建屋。今回のイベントに応じた蜷川実花の作品もありながら、常設されている杉本博司、ライアン・ガンダーなども見ることができた。調べてみると宿泊すればレアンドロ・エルリッヒや宮島達男の作品も見ることができるという。建物は藤本壮介によるリニューアルで特徴的な造り。馬場川通り沿いにはブルーボトルコーヒーも入居しているところがイマドキ。今後群馬に宿泊をするような機会があればここも候補に考えたいところ。
5.中央通り商店街で昼食
白井屋ホテルの裏通りは今改修中であったが、その先に中央通り商店街が広がる。この通りにいくつかの建築家の方々による店舗が建てられ観光客が集まっていた。永山祐子や長坂常などの建築家の店舗が並ぶ中、その向かいにある地元の洋食屋で昼食。こういうお店は今もそしてこれからも愛されるんだろうなと思える。とても活気のあるお店でとても満足いく食事でした。
豚肉押しのイベントを開催しているとのことで、このお店では「tontonナポリタン」を選択。
6.前橋に点在する展示を回遊(MaebashiWorks・すずらん百貨店・HOWZEなど)
商店街沿いには、パブリックアートとしての展示とともに、スペースを利用した展示として、近い未来の標識(顔認証中という表現がなるほど!って感じ)であったり演劇に関する展示を見学。加えて、空き家となっているファッションビルを活用した展示では、東京で見たTOkYO NODEでの蜷川実花展と類似したものであったが、このビルの廃墟感と相まって、より雰囲気のある展示であった。WOWの展示も同様。インスタレーションアートを実感できた。
7.まえばしガレリア
このイベントでは最後に「まえばしガレリア」を訪問。アーツ前橋や白井屋ホテルからは10分圏内の場所にギャラリーと居住施設を含めた施設。この建屋自体はとても目を引く斬新なデザインだが、隣が普通のスナックだったりとそのギャップが非常に不思議な感じ。
8.帰路に(ICCに立ち寄り)
前橋からは行きと同様に戻ることとしたが、予定より早めに帰れそうだったので途中寄り道。大宮まで帰ってきた後新宿から京王新線に乗り換え初台にあるICCへ。「坂本龍一トリビュート展 音楽/アート/メディア」を見学。昨年亡くなられた坂本龍一との作品が展示されており、アーティゾン美術館で見たDumb Typeの作品もあった。「音」に対する様々なアプローチの作品を見ることができたが、過去の作品を聴くと不思議と穏やかな気持ちに。(energy flowの感じ)仕方がないのだが亡くなられたのは本当に残念。
9.最後に
所要時間:約9時間
東京(08:00)→前橋(10:30)→アーツ前橋・白井屋ホテル他→前橋(14:00)→新宿→ICC(17:00)
お疲れ様でした。
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