サンキュー映画サンキュー

別冊宝島を読んだ。
学問として映画研究をしようと思っていることをポロッと口に出したら、父が喜んで紙がだいぶ茶色くなった本を数冊よこしてきた。(だいたいいつもこうなる)
1989年創刊、当時の映画フリークたちのバイブルだったらしい。

イントロダクションで映画は夢である、と強く主張されていた。読んでいたら気持ちが昂っちゃって両手を上げ大きな声を出しながら涙を流したかった。
この異常な高揚感は脳にとってはご褒美になるみたいなので嬉しい。

皮肉とユーモアに溢れた批評文からは、当時の出版業界の自由さが感じられた。心地いい具合の毒っ気というか、80年代のエッジの効いた映画批評を面白いと感じられる脳みそに心から感謝した。
例えば、下半身がなく上半身だけで生きている少年の映画を観てスターウォーズのR2-D2を想起するというくだりからはじまる批評。これには度肝を抜かれた。
同じ文章でも、単純に不快な思いをして飛ばしてしまう人と、その尖り具合を歓迎して、なるほどと頷く人がいるんだから本当に世の中は面白いと思う。(私は不幸にも21世紀のコンプラ教育をたっぷり吸収しているので、ここまでいっちゃっていいのか?という気持ちは一応あった)
あとあまりにもユーモアが効きすぎて、学のない私には飲み込みきれない文章もあった。悔しさと知識欲を高めるのにこれ程適したものはないんじゃないか、、?と思う。わからないものがあるのは嬉しい

まだ読んでいる途中だけど、感情が新鮮なうちにまとめたかったから雑で脈絡もないな

以下、よかった文

金をもらってもないのに、スピルバーグを誉めるな


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?