茶色のランドセルはうんこすぎると思って避けるものの、高学年になると急に羨ましくなるやつ

先日小中が同じだった幼馴染とご飯を食べた。

学校外でわざわざ集まる程仲良くなったのは中3の卒業遠足のときだ。
とは言っても9年間同じ空間で過ごしてきたので覚えていることの共通項はものすごく多い。

大学に入ってから月1くらいのペースで会っているのに、未だに思い出話をする。何回も同じ話が出ている気がするが、それでも昔のアホややらかしはどれだけ噛んでも味がするのだ。すごいもんだ。
消しゴムに書いた好きな人の名前がバレた話とか、トイレの個室を上から覗いてぶちギレられた話とか、うんこのハンドサインが流行った話とかをした。

一番盛り上がったのは、小学校で発表した劇の劇中歌を振り付けまで全員完璧に覚えていたことだったように思う。最初のフレーズだけ覚えていてあとは忘れたつもりだったけど、歌い出してみたら芋づる式に出てくる出てくる。
あの場にいた全員が幼少期の記憶の濃さに感動していた。

同時に昔のしょーもない記憶はしっかりあるのに、高校2〜3年くらいからの細かい記憶があまりないことに気づいた。ここ最近もそうだ。
きっとこれは昔の方が何もかもが新鮮で、衝撃的だったからだと思う。良くも悪くも色々なものや情報に触れてきて、感度が鈍ったというか。

小学生のときにとある子の家に遊びに行ったら、おやつに海苔とごま油と塩が出てきて「これで韓国海苔作れるんだよ」と教えてもらった。「こいつは天才か!!?!!?すげえ!!!」と心の底から感動した。
もしこの手作り韓国海苔のレシピを今の私が知ったとしても、「さすがに別もんだろ」で一蹴してしまうだろうから、本当にそういうことなんだと思う。

どれだけ願ってもあのころの感度はもう戻ってこないと思うと悲しい。やっぱり小学生は面白いし、今でも小学生であり続けたい。
大人の面をした小学生としてやっていくのはやっぱり難しいことなのだろうか。

そんなことを考えながら帰り、DSiの電源を入れてみたら自作の曲「レモンシャーベット」のアカペラ音源が出てきた。やっぱり小学生になるのは難しいと思った。

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