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TOKI RIVER 第11話
かざほの場合
🍃私と土岐川の思い出🍃
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・朝、川沿いをランニングしようと思ってプーマのランニングシューズを買った。それで、早起きして川をランニングして仕事に行ったらずっと眠くて、朝から走らなければよかったと心から思った。次の日からはランニングに行かなくなった。
・猫に遭遇した。猫は、背の高い草の中に入って1人で遊んでいた。私が近づいて猫じゃらしみたいな草でサワサワすると、ちょっと面倒くさそうに目で追っていた。遊んであげているのか遊ばれているのか分からなくなった。なんかちょっと猫のことを好きになった。
・木陰で寝転んでいたら、向こう岸のほうにデカいリュックを背負ったワンピースを着た華奢な女子がやってきた。歩いたり、しゃがんだりしながら、女子は河原の石を物色しているようだった。およそ1時間後、まあまあ重そうな石をリュックにしまって去っていった。日差しの強い日だった。
・夜、喧嘩をした。川沿いだったので不思議とドラマチックな思い出となっている気がする。喧嘩中は目のやり場に困る場合が多いが、お互い川を見ていれば良かったのでありがたかったし、冷静さと情熱をどちらも引き出してくれる力が、夜の川にはあったかもしれない。虫が多いので、そんなに長居出来ないのも丁度いい。私は拳のほうではなく口論のほうでしたが、拳派の方は夜ではなく夕焼けの頃が良いのではないでしょうか。
・橋の向こう側に駅があるので、県外でライブがある時は電車に乗るために、家から楽器を持って橋を渡らなければならない。橋は、日除けや風除けがないので夏は暑く冬は寒いし、ずっと楽器は重い。どこに向けていいのか分からないイラつきを感じながら、「こっからケータイ落としたりしたら完全アウトだよなぁ、てか足滑らせてこのまま川に落ちたらどおしよー、うわぁ〜怖ぁ〜」とか考えてるうちに橋を渡りきっている。セブンイレブンの前の信号あたりで、「長生きしたいな」と心に誓うまでが私の土岐川ルーティンになっている。
(About Story)
川って私にとっては昔から身近なものすぎて、わざわざ行ったり、特別な視点で見ることってあんまりなかったなと思いました。
なので、ただの近況報告みたいになってしまいました。笑 何もないけどなんか良いな〜みたいなのが私にとっての土岐川かなって思いました。
(Author & Selector)
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岡林風穂
シンガーソングライターとして全国でライブ活動をしています。
秋に生まれたので風穂(かざほ)と名付けられました。父親が子供の頃飼っていた犬の名前は風彦(かぜひこ)で、私が男だったら風彦でした。
川川川川川土川川川川川岐川川川川/||川川川川川魚川川川川川
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プレイリストTOKIRIVERは土岐川にまつわるストーリーのサントラです。土岐川の普段の流れのごとく、ゆるっと更新しております。ストーリーと一緒にプレイリストをお楽しみください。プレイリストは、下記のリンクから入るとSpotifyで聴けます。読みながら聴きながら読んで聴いてヨンデキイテ…してみてください!
(オノダアツシ)
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