スープストックトーキョー・欲望・4人以上の会合

スープストックトーキョーに最近よく行っている。25を超えてからスープストックトーキョーのLINEギフトをやたらもらうようになった。この年代の女性にオンラインギフトをあげようと思う時、スタバチケットはド定番すぎるし、ローソンやファミマのチケットはなんだか味気ないしで、ほどよくおしゃれで定番すぎなくてちょうど良いのがスープストックトーキョーなのだ。店に行っても、そのちょうど良さを感じる。そこまで高くないけれどおしゃれで小腹を満たせる。暖かいものってやっぱり良い。
食器とかカラトリーとか店内のインテリアもほどよくおしゃれである。
そんな表参道の駅にあるスープストックトーキョーで2000円を使うという使命をもって、前日から何を頼むかシミュレーションしていた私は長い長い行列に並んでいた。ほんっとに、スープストックトーキョーっていつ行っても並んでいる。
2,000円って意外にいかないのだ。いちばん定番のミニスープ二つのセットにパンが米がついたやつが1000円くらいなので2000円使うにはちょぅと工夫しなくてはいけない。
考えあぐねて私が選んだのはカレー二種のセットにドリンクとスープ単品の組み合わせで、これがちょうど2040円になる。周りを見渡すとこんなにたくさん頼んでいる人はひとりもいないし、注文する時と出来上がったお盆を渡される時、何度も注文を繰り返されて恥ずかしかった。多分こんなにたくさん頼む人がいないからか、店員も戸惑っていたし、表参道のほっそいお渡し用の窓から量が多すぎて渡せず、わざわざ外に持ってきてくれた。恥ずかしかった。私は何を思ったのかカレー二種と東京ボルシチというほぼカレーみたいなスープを頼んでしまった。だって東京ボルシチがいちばん美味しいからだ。
なんでもっとスープをサラサラしたものにしなかったんだろうと後悔した。後悔しながら全部食べた。

ある名称で語られることの多い界隈と実際のその界隈の違いというのは往々にしてあるように思う。
例えば働いている会社はインフルエンサーマーケティングの会社であるが、先日会社の人とうちらってインフルエンサーマーケだっけ?となった。
インフルエンサーマーケをやっている会社といえばもっとギラギラキラキラしているはずなのに。
陽キャは陽キャという概念を知らないというのにも少し似ている。あるコミュニティや界隈の名称というのは、あくまで外からそこを指すときに用いられるものなんだと思う。

仕事が忙しいと、〇〇をやりたいとか〇〇が欲しいとかそういう欲望がなくなる。この2ヶ月くらいずっとそうだ。リハビリが必要だと思う。〇〇食べたいとか行きたいという小さな欲望をちゃんと満たすということをしばらくやりたい。このままいくと人生を主体的に生きるということを忘れてしまう気がする。

やっぱり、あまり知らない人もいる4人以上の会合が苦手だ。なぜかというと、4人以上いると自分が喋らなくても場が回るからである。必要に迫られていない時に喋りたいと思うほど、あまり知らない人に対して喋りたい内容を持ち合わせていない。

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