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【ダブル】脳死アグロ【INC最高1837→S27最終56位】


1.初項 

 最終1桁らへん目指してましたが19チャレすら無限に失敗し続けて頓挫した構築です。この構築で何十戦も回した結果、情報の普及や再戦による型バレ負けが多く、これ以上飛躍させることは無理だと判断したので、大会前というタイミングですが記事に残すことにしました。

 今回のルールはあまり自信はなかったんですがランクマで最低限の結果を出せたのは安心できた反面、この構築の原型を使用したINCではろくに試運転もせずにその場で適当に組んだ構築で参加したのはもったいなかったなと感じ、反省しています。型を間違えたせいで落としてしまった対戦がいくつかあったので、これを改良した構築をランクマで使っていたという経緯になります。


2.構築経緯

 遡ることINC開始30分前。今までの構築は全て白紙となり、プレイングにも自信が無かった自分がいた。プレイングがあまり問われず、イージーウィンを量産でき、運負けをなるべく減らせるような夢の構築を探していた。過去に使っていたドラパルトのホロウビートがそれに近いと感じ、ダイアークを撃ちながらスカーフカイオーガと黒バドレックスで上から範囲技を撃ち続ける構築を組むことに決めた。スカーフカイオーガと黒バドレックスの上を取ってかつダイアークを撃てるのがレジエレキしかいないので採用、といった感じで細かい理由は特に考えていませんでした。残りは追い風がきついのでエルフーン、トリックルームがきついのでガオガエン、なんかいい感じになりそうなイエッサン♀といったように補完枠も適当でした。

 出来上がった構築が以下。

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 ここまでこれたものの、ガオガエンを全く選出しない、エルフーンの技構成やイエッサンの努力値配分を間違えているといった欠陥が足を引っ張り、ここから思うようにレートを伸ばせずに対戦数上限まで達してしまった。


 これらの反省を活かし構築を組み直すことに。まずは、一度も打たなかったエルフーンのまもるをわたほうしに変更。おいかぜからのS操作をこなすことによって、よりおいかぜ軸に安定するようになった。次に、イエッサンの配分をHCからHBに変更。ボックスにいた適当な個体を引っ張ってきたため理由なくHCにしていたが、ほとんどの物理技を耐えずさすがに使い勝手が悪いと感じたのでHBに育成し直した。HBだったら勝ってた対戦も何回かあったので本当にこれだけはもったいなかった。最後に一度も出さなかったガオガエンだが、このポケモンを抜くと本当にゴリランダーが無理になる上に唯一といっていい受け駒を減らすのも抵抗があったので、ゴリランダー入り構築により強くなり、レジエレキの物理をややごまかせそうで、最低限の受けも可能な耐久振りランドロスを採用。この経緯をもってして構築が完成した。

 アグロ対策が薄い構築にはイージーウィンが狙え、まもる択や運負けを極限まで減らしたある意味究極の構築が完成した。といってもやはりプレイングが必要になるのはどうしても避けられなかったが。


3.個体詳細

 今回は身内の方々に素敵なイラスト絵をいただいたので、それを紹介しつつ個体の詳細を書いていきたいと思います。

オーガ知らない人がイメージだけで描いたらしい

カイオーガ@こだわりスカーフ
性格:おくびょう
特性:あめふらし
実数値:176(4)-X-110-202(252)-160-156(252)
技構成:しおふき/こんげんのはどう/れいとうビーム/かみなり

 ダイジェットやおいかぜといったS補助があってもSが足りないと感じるほど素早さインフレしている環境なのでスカーフ持ってちょうど良いくらいだった。地面入りには初手で出すこともあるが、主に後発でスイーパー運用することが多かった。スカーフカイオーガの良さはこんげんのはどうをほぼ撃たなくて済むところ。


落馬の姿

バドレックス@きあいのタスキ
性格:おくびょう
特性:じんばいったい
実数値:176(4)-X-100-217(252)-120-222(252)
技構成:アストラルビット/ワイドフォース/エナジーボール/まもる

  レジエレキでダイアークしたりカイオーガで殴ってる隣で適当にアストラルビット連打してるだけで相手が崩壊することが多かった。持ち物は一番強いのがタスキなので確定。若干重いトリトドン(+グラードン)入りに草技を連打したいのでエナジーボールが入ってる。ダイマックスしたレジエレキがサポートになってバドレックスで無双する展開になれば楽に勝てる。

甘えてるのでA個体値31です。


普通に上手い

レジエレキ@いのちのたま
特性:トランジスタ
性格:ようき
実数値:155-152(252)-70-X-71(4)-277(252)
技配分:ワイルドボルト/ダメおし/とびはねる/まもる

 ダイアーク撃つからといった理由だけで物理にしたが、ひかりのかべ展開やチョッキ持ったからといって悠々と居座ってくるカイオーガやイベルタルを咎めてイージーウィンすることはかなり多かった。ダイアークやダイジェットでサポートに回れるため、地面枠がいたりレジエレキの通りが悪かったとしても無理なく選出することができる。今まで様々なレジエレキを使ってきたがこの型が一番使用感がよかったまである。最近は物理一点読みされるようになったのでかなり動かしにくさを感じている。電気技以外の火力の無さが、むしろバドレックスの特性発動に大きく貢献してくれたのも噛み合わせが良かったように感じた。9割以上こいつでダイマックス切ります。


トルネロス ワイボ/空を飛ぶ/馬鹿力/エレキネット

ランドロス@たつじんのおび
特性:いかく
性格:ようき
実数値:181(132)-175(76)-111(4)-X-106(44)-157(252)
技構成:じしん/そらをとぶ/いわなだれ/まもる

H-D : DM時D+1でディアルガの140*1.3ダイアイス塵ダメ耐え

 レジエレキ+バドレックスで崩せないかつカイオーガを通せないディアルガ+ゴリランダー(+ザシアン)入りにしか出さない。役割遂行に特化した型なので持ち物はたつじんのおび。こいつを入れることで少しでもレジエレキが特殊に見えるようにしたかったが多分効果ない。ほぼ出さないので突出して言うこともない。


スマホのカメラ割れてて草

エルフーン@だっしゅつボタン
特性:いたずらごころ
性格:おくびょう
実数値:167(252)-X-105-97-96(4)-184(252)
技構成:マジカルシャイン/おいかぜ/わたほうし/すりかえ

 ボックスにいた個体をそのまま採用して特に問題を感じなかったので最後までこの配分に。わたほうしを採用することによっておいかぜミラーをより安定させることができたがトリックルームが余計に無理になった。タスキが無いから消去法でボタンを持たせ、ついでにすりかえを採用したことで、どうしても無理なポケモンを強引に流し優位盤面を維持するといった使い方をすることもできた。今思えば構築単位できつい草アタッカーにある程度抗える''あまえる''を採用してもよかったかもしれない。


なんだこのバケモンは…

イエッサン@サイコシード
特性:サイコメーカー
性格:ずぶとい
努力値:177(252)-X-128(252)-115-126(4)-105
技構成:ワイドフォース/このゆびとまれ/てだすけ/まもる

 消去法でサイコシードを持たせた。このゆびとまれでヘイトを稼いでるうちに隣のポケモンでガツガツ殴るのが単純明快で強かったが、主な使い方はゴリランダーのフィールドを奪うためのクッション。B特化にすることでA222ザシアンのきょじゅうざんをギリ耐えるようになるが、カイオーガのたまダイストリームを耐えなくなるのでとてもピーキーな数値してる。


4.選出

①基本選出
先:レジエレキ+バドレックス
後:カイオーガ+イエッサン

ほぼこの選出。基本的な立ち回りとしてはレジエレキでダイアークしながら隣でアストラルビットを連打、バドレックスの弊害になりそうなポケモンはレジエレキで削りにいきます。どっちかが落ちたら裏からカイオーガを出してスイープする流れになります。イエッサンはクッションです。


②対おいかぜ
先:エルフーン+カイオーガorバドレックス
後:レジエレキ+バドレックスorカイオーガ

おいかぜ張り合いは有利。初手はおいかぜ+アストラルビット。次のターンにエルフーンが脱出してなければわたほうしorすりかえ、脱出したらレジエレキを出します。


③ランドロスが刺さってるとき
先:バドレックス+ランドロス
後:カイオーガ+イエッサン

ランドロスで初手ダイマックス。通れば勝ち、通らなきゃ負け。


④例外
先:バドレックス+イエッサン
後:カイオーガ+レジエレキ

エスパー技の通りが良いと判断したとき、パルキアでトリックルーム始動してきそうなときはこの投げ方をすることがある。


5.きついポケモン

構築の特性上、無理なポケモンはとことん無理です。

・トリックルーム持ちエルフーン
おいかぜ撃ち合いを想定してるので急にトリックルーム貼られるのは無理ですね。

・ポリゴン2
D-1しおふきで落ちない個体は無理ですね。

・とつげきチョッキカミツルギ
一生A上げられるし有効打少ないので無理ですね。

・ダイマックスとつげきチョッキゴリランダー
無理ではないけどきついですね。

・きあいのタスキいちげきウーラオス
初手でバドレックスとかち合うと気まずいですね。


6. 総括

 ダイアークビートの爽快感がすごすぎて(楽をしたすぎて)プレイングが雑になってました。この構築使ってもポケモンは上手くならないと思います。''初手レジエレキミラーの明確な回答が無い(やや致命的)''以外はとても使いやすく分かりやすい強さを持った構築になってます。ただ、レジエレキの物理が一点読みされるといったことや取れる行動の少なさから情報戦や再戦にはとことん弱いのでこの構築には必ず限界はあります。これを読んでくれてる方が、この構築の部分的な強さをくみ取って、別の構築に生かしてくれたら嬉しいです。


 私事になりますが、昨シーズンをもってしてポケモン剣盾は終わりにしました。来年度が尋常じゃなく忙しくなる見込みで、貴重な長期休暇をこれ以上ポケモンに費やす覚悟は自分にはありませんでした。先日発表された9世代、ポケモンSVで復帰する予定です。剣盾での実績は中途半端で終わってしまいましたが、全力でやってきた以上悔いはありません。2桁に安定して居座れるような緊張感を持った対戦が何回も出来て個人的には楽しかったです。


7.戦績

InternationalChallenge.Feb
最高1837 最終爆死

S27 
最終56位


8. Special Thanks

''素敵''なイラストを提供してくれた

カイオーガ:@sakura_periragu の彼女
バドレックス:@fasun15 
レジエレキ:@3rTjv 
ランドロス:@XD2BF
エルフーン:@sakura_periragu 
イエッサン:@ktrwpk



質問等は@Atria_poke まで。

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