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8/27 来週の展望(テクニカル)

こんばんはアトレです。今回もナスダック100のチャートについて分析します。今回はどっちにも行けるチャートとなりそうです。先週のレポートでは下落優位な相場であることを説明しましたが、先週の終値を見て、下落の勢いは一旦小休止、次の材料探しという相場環境になりそうです。その辺について今日は主に初心者~中級者に向けて説明します。
*明日はファンダメンタルズを主に解説します。


まずは月足分析から。見るところは2点です。
①8月の月足が7月を包み込むように実体を大きく残した大陰線。
②フィボナッチ0.236での綺麗な反発

画像引用元:tradingview

①大陰線が7月の月足を大きくアウトサイドしており、これはこれまでの上昇トレンドの否定、つまり下落トレンドの開始の時に出やすいローソク足です。ただ、月足確定まであと4営業日残っており、強烈な下髭を出すようであればそれはむしろ上昇の為の調整となる可能性の方が強くなります

②フィボナッチ的に綺麗なところで反発が入っており、調整終了という事で上昇再開させる可能性がありますがこの線は個人的には薄いかと思っています。その理由について説明します。

フィボナッチ0.236での戻しというのは通常、大きな上昇トレンドの一休み程度に起きやすいものです。要は、ムチャクチャ強い上昇の合間に起きるような現象です。では現在、それに当てはまるかどうか?

以下にナスダック100の週足を表示しました。現在のナスダック上昇は大きく2つのフェーズに分かれると考えております。
①赤丸、地方銀行危機からのミラクル回復局面
②青丸、NVDA決算からのAIバブル到来フェーズ

この中で、①の地方銀行のフェーズでは、利上げによって経営不安に陥った銀行を政府、FRBが助ける姿勢が明らかにされ、利上げによる金融不安が払しょくされた事による株価上昇がありました。この時にはおまけに早期利下げ期待という株価への追い風もありました。

一方、青丸はNVDAのミラクル決算やChat GPTなど時流に乗ったプチブームが到来し、新たな産業誕生の熱気から株価が上がりました。この時はAIブームで一方的な上げが続きましたが、現在地はこんな感じです。
●なんやかんやブームに収益の裏付けが強そうなのはNVDAだけ
●Google TrendによるとChat GPTの検索熱は割と冷めてきている(下記図)
●NVDAが再び神決算を出したが、瞬時に売りが殺到し値戻し
つまり、AIブームが株式市場全体をつつむような大相場にはならない様相を呈してきました。


画像引用元:Google

次にこちらは週足チャートです。白丸の箇所をご覧下さい。
●フィボナッチ0.382
●昨年8月高値の抵抗ライン
●週足50EMA(緑線)
●上昇トレンドライン下限
一般にテクニカル根拠が2つ以上あるとエントリー根拠になり得ると言いますが、4つが合わさる箇所ですので、ここまでの到来が本命であるように思います。因みにAIブームの開始地点が丁度半値戻しの13182辺りなので、この辺までの下落も調整の終点としての根拠がありそうです。

次に週足を確認すると、さらに違った視点が見えてきます。

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