自分らしく生きてなかった。
「あぁ、気分転換したいな」
朝、目が覚めた瞬間そう思った。こういう時、私はカフェに行く。いつも部屋でしている作業をカフェに行ってするだけで、なんとなく気分が違うものだ。モーニングでも食べながら執筆しよう。さぁ、カフェに行く支度をしようか…と思った矢先、ベランダが目に入った。
「ベランダでモーニングもいいんじゃない…?」
そう思ったら、なんだかワクワクした。
すぐに畑に行き、育てているサニーレタスとハーブを摘んできて、トーストに乗せてベランダモーニングをした。控えめに言って、最高だった。
遠くへ出かけなくても、今ここで私を満たせることは沢山ある。
今日は、今感じていることを正直に書こうと思ってnoteを開いた。
4月は「Stay Focused」をテーマに掲げ、自分の目の前のことに集中してきた。おかげで今月決めていた最大の目標「動画を5本作成する」は早々に達成することができて、小さくガッツポーズをしている。
4月は少しブレたりすることもあったけれど、外の世界との境界を割と保ちながら、周りを気にすることなく自分のやることに集中できて、結構メンタル猛者になれていた気がする。
しかし後半になるにつれ(特に昨日の満月あたりから)徐々に外の世界との境界が薄れ、周りの声が聞こえるようになってきた。
突然の連絡、思い出したかのようにどっと現れる情報。例えるならば、ノイズキャンセリングのヘッドホンの電池がなくなっちゃって、急に雑踏の音が聞こえるようになった感じに似ているかもしれない。5月が近づいているのを感じている。
5ってテンション上がるよね
数秘で読むと、5は外へ飛び出していく数字である。星の形であり、放射、拡散していくような性質がある。よって、5が関わる時期は外との交流が活発になったり、遠くのものと結びついたりする。刺激が強く、コミュニケーションが活発になりやすい時だ。
実際この5月〜6月に、遠くへ出かける予定やなんらかの冒険、”人生初!”みたいなイベントが用意されている人も多いのではないだろうか。
いつもだったら、私は5の時期になると嬉しくなる。やったー!外に出れるぞー!旅じゃー!という感じで、何をしてやろうかうへへとテンションがぶち上がる。私自身の数秘も5であるところから、5の時期は自分らしく過ごせるような気がするのだ。
しかし今年はなんだか違う。あんなに好きだった5の時期があまり嬉しくない。正直、もう少し4月にいさせてほしいと思っている。
4月の生き方は最高だった
4月は、ぶっちゃけずっと家にいた。
行く場所も、会う人も、予定もごくごくごくごく少数で、食事は固定して(週5で固定)寝る時間や起きる時間もなるべく同じにするように努めた。毎日の生活を記録し、ハビットトラッカーを使ってルーティンを作り、Study with meを使って目の前のやることに集中した。
夜には1日を振り返るジャーナリングをし、翌日は1つ何か改善に努めた。
正直、この生活はとても心地よかった。
私の人生で過去最高級と言えるくらい、いい時間だった。旅をしたり、どこか遠くに出かけたり、ドデカい「イエーイ!」みたいなことをしなくても、こんなに豊かで充実した時間を過ごせるということを、私は知らなかったのだ。もういい大人なのに!
4月の生き方は静かに、けれど確実に
私にものすごい衝撃を与えた。
私は今まで「自分らしく生きている」つもりだったけれど、実はそうではなかったのかもしれないということに気づかされた。
何か注目されるような面白いネタを探したり、派手なパフォーマンスをして、外の評価や目線ばかり意識した生き方を「自分らしい生き方」だと思っていたのかもしれない。
まぁでも、無理もない。
現代とはそういう世界だ。インターネットやSNSと隣り合わせで付き合っていく現代は、常に心をかき乱されてぐちゃぐちゃになる。
つい注目を集めるようなパフォーマンスをしてしまうし、目立つ人のパフォーマンスがふと目に入ってくる。
旅行、暮らし、インテリア、ファッション、整形、メイク…誰かが素敵なことをしていたら自分もすぐに影響されてしてみたいと思う。
無意識に誰かの真似をしてしまったり、身近な人に真似をされていることにショックを受ける。
反応があると嬉しくなったり、反応がないと嫌な気分になる。
フォロワー数やいいね数が常に目に入ってきて、人と比べては落ち込んで、心は休まず忙しく動き続けているんだ。
一体自分は何がしたいんだ。
私は何者なんだ。
インターネットで繰り広げられる世界に全く心を動かされない人もいるのかもしれないけど、大多数の人はきっと私と同じで、心が上がったり下がったりするのではないかと思う。
「じゃあやめれば?」
自分自身、何度もそう思ってきたけれど、インターネットやSNS自体をやめたいわけではない。私はこの世界が大好きだ。ただ、付き合い方を変えていく必要はあると強く思っている。
人間関係と一緒で、どう付き合うか、距離感を考える必要がある。多分、私たち人間の身体はそんなにたくさんの人や情報と付き合えるようにはできていない。
何かと繋がりすぎる、わかりすぎる、近すぎるというのは、1人の人間として生きる上で、考えなければいけない問いだ。
SNSも身近な人間関係と同じで、ある程度遠い距離でいる時は心地よく思えるけれど、近くなりすぎると一気に嫌になる。あれだけ好きだったものが、鬱陶しく、目障りに感じる。
共に暮らすパートナーとの関係も、近づきすぎないように意識してないと大切な関係を壊しそうになるから気を付けている。
近づきすぎて、壊したくない。私は今、そう思っている。現代は全てがすぐ近くで手に入るような気になるからこそ、常に心に留めておきたい。
4月は、自分のベースを作っていく期間だった。ベースとは、自分の本拠地や、土台、居場所のこと。身体やマインドという人もいれば、家や部屋などの普段時間を過ごす場所、人間関係、コミュニティ、家族という人もいたと思う。
私は…生活や生き方、マインド、全てだったかも。この「Stay Focused」な4月を通して、自分のベースが作られ、塗り替えられていったのを感じている。
そして迎える5月。もう少しここにいたいけれど、変化の5月は否応なくやってくるんだ。
だから私は、落ち着きながら徐々に変化するを選択することにした。
Change!!!ではなくtransformationでもなく、Transition(トランジション)。自然に変化する、移行していく。無理なく。
テンションを派手にぶち上げるのではなく、自然に今のまま移行していくことを選ぼうと思う。
多分、これから人は分かれていく。
2020年くらいから今までギュッと近かったものが少しずつ遠くなって、意見や道が分かれていく。近くでぶち上げてる人の姿も見えるかもしれないし、周りでテンション高い人もいるかもしれない。
でも、それに影響されず自分だけの道を作っていこう。人を見て、影響されて、人と比べてしまいがちな世の中だからこそ、距離を保つことは、リスペクトに繋がるはずだ。
そしてそれがきっと、自分らしく生きることにつながっていくはずだ。
追伸
読み返してみると、私っていつも弱音を吐いているなぁと思います。wでも弱音をさらけ出すことで強くなれることもある。
それが私の、自分らしさなのかもしれないなぁ。
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