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今年の日本オープン開催コース、東京ゴルフ倶楽部からの”挑戦状”

 日本ゴルフ協会(JGA)創設100周年を記念した、第89回日本オープンゴルフ選手権競技が10月10日(木)から13日(日)まで、埼玉県狭山市の東京ゴルフ倶楽部で開催されます。
 同コースが日本オープンを開催するのは8回目、本選手権最多の開催回数です。


〇昭和最後の日本オープンを開催、AON三つ巴の”名勝負”

 深いラフ、狭いフェアウェイが特徴のコースセッティングで日本オープン史上に残る名勝負が繰り広げてきました。
 中でも同コースで昭和63年に開催された6回目の日本オープン、最終日17H(Par3)で18mもあろうかというバーディーパットを決め、最終18H(Par4)では残り70cmのパーパットを2度も仕切り直した後に決め、青木功と中嶋常幸の三つ巴戦を制した尾崎将司の14年ぶり2度目の制覇で幕を下ろしました。

 前回7回目の開催は2001年、21世紀初の日本オープンは手嶋多一が日本タイトルを初めて獲得しました。
 およそ四半世紀ぶりになる8回目の開催、6年前にギル・ハンス氏によるコース改修を行い、当時のコースレイアウトを再現する格好となりました。

〇ツアー制度史上最長のPar4誕生

 今回は7290YのPar70のコースセッティングで行われる日本オープン、そして1973年のツアー制度史上最長のPar4が誕生します。


東京ゴルフ倶楽部HPの日本オープンより引用

 まずは3Hの542Y(Par4)


東京ゴルフ俱楽部HPより引用

 真っすぐなホールですが、セカンドショットの距離が200Yを超えグリーンを狙うのに一苦労しそうです。

 次に15Hの545Y(Par4)


東京ゴルフ俱楽部HPより引用

 軽く左に曲がるホール、左のグリーンを使用するので浮島になっている左サイドのフェアウェイを使用すれば若干のショートカットができます。
 しかしそのフェアウェイを使うには、コース中央にあるバンカーを避けなければならないリスクを背負うことになります。
 いずれにせよロングショットは避けることはできません。

〇これまでのツアー制度史上最長Par4

 これまではフジサンケイクラシックが開催される富士桜CC(山梨県富士河口湖町)の5H(※)、535YのPar4が史上最長でした。

(※)
 昨年からアウトとインを交換し、14Hとして使用。昨年はPar5設定でした。

 これが今年の日本オープンで、ついに540Yを超えるPar4が2Hも誕生する運びになっています。
 JGAから再び公式アナウンスで発表されるとは思いますが、世界基準にコースセッティングしなければメジャーなどで戦えないという表れなのでしょう。
 東京ゴルフ倶楽部からの”挑戦状”、いかに選手が受け止めるか注目です。

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