僕の母は話が通じない
これから愚痴を書く。
僕の母は話が通じない。
思い込みが強く、こちらの言葉をそのまま受け取ってくれない。
何を言っても、被害妄想強めの母の脳内で、母の言葉に置き換えられる。
だから、何かの問題を未然に防ごうと、コミュニケーションをとっても、それが実らない。
最近賃貸住宅を新設したのだが、入居された方から早々にクレームがあった。
クレームの内容は、入口付近に置いていた資材がなくなったとのことだった。
結論から言うと、その資材は母が持っていっていた。
入居ギリギリまで細かい工事を行っていたため、入居開始日から数日の範囲内に、母が工事業者さんの忘れ物だと思い込み、その資材を引き上げていたのだった。
母が謝罪と資材のお返しに出向き、話は収まったようだが、なんでこんなことが起こるのか。
当然事業者としてあってはならないことなので、僕は母に抗議した。
母が思う反省点は、以下の2点らしい。
①資材を工事業者のものだと決めつけた
②それを実際に、工事業者、または入居者に確認する前に引き上げた
いや、おかしいんだよね。
僕はずっと言っていた。
入居日以降は家は入居者さんのものだからね、と。
何度も何度も伝えていたはずだ。
というのも母は、この家の設計からかかわり、しょっちゅう工事も見ていたため、賃貸住宅を"自分の家"としてみていることが僕には分かっていたから。
当たり前だが、入居後は入居者さんのプライバシーがあり、大家だからといって、おいそれと家に立ち入ったり、設備の確認をしたりというのはできるものではない。
賃貸住宅の入居前と入居後ではわけが違うのだ。
母にはそれが分からず、「行き過ぎた気遣い、干渉」が発生する絵が僕には見えていた。
だから、これまで念を押して伝えてきた。
家に関して、いじくるのは入居までだよ、と。
入居後は、管理会社に任せよう、と。
大家と入居者のトラブルも実際にあるから、大家は何もしなくていいんだよ、と。
だから、母に反省してほしいのは、①でも②でもなく、「自分が勝手に何かを判断し、入居者さんの生活に干渉しようとしたこと」なのだ。
でも本人は分かってなかったね。
何度も何度も伝わるようにコミュニケーションしてきた僕の労力は何だったんだろう。
日本語を理解できることと話の本質を理解できることは全く別の話だ。
僕の話は日本語としては理解されていたが、話の本質は何も伝わっていなかったらしい。
Aをするな、って言ってたのにそのAをやっちゃうんだから。
僕は想像して、未然に防ごうと頭をフル回転しているが、当の本人は経験しないと分からないらしい。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」
愚者が組織にいたら、組織として賢者の振舞いをすることは難しい。
もうわかった。
何を言われようが、僕の母は自分が見たいものを見て、自分が見たくないものは見ないだけなので、僕には母の世界は変えられない。
もういい。
最悪のラインを超えないかだけ僕は気にして仕事していこうと思います。
家族間で、理解しあうことは難しくても、協力しあうことならできるんじゃないかと、日々僕としては最大限の歩み寄りをしているつもりです。
前向きにものごとを進めていけるように全方位に気を配っているつもりです。
でもちょっと自信なくなってきた。
人は変わらない。
【追記】
ネガティブで終わりたくないので、少し追記する。
ある方の受け売りだが、危機とは危険と機会だ。ピンチはチャンスだ。
悪い面が見えたなら、必ずいい面がある。
この経験も必ずプラスに変えて、将来の会社経営をいいものにする。
まあ時間が経てば、腸煮えくり返りそうになったことも、笑い話になってるよ。
経営者だったらstruggleもtroubleも付きものだ。
だから、ネガティブに引っ張られすぎずに粛々とやることをやる。
そしたら自然と好転していくはずだ。
やることは変わらない。人事を尽くして天命を待つ。
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