嫌いな冬

僕は冬が嫌いだった 朝の寒さで起きれないから
そうこうしている時間が 僕にとってはとても無駄だった
時が過ぎ 日が沈み 柏の街に僕は1人
ただ あの空を眺めてた

待ち合わせまであと少し 透き通る風が少し耳に
当たって 痛くて また少しだけ冬が嫌いになって
ああ、少しため息 白くにごった雲のように
それでも 君と過ごす冬だけは

雪が降る 雪が降る 一人で見る時と違って
君と見る雪は 花火のように輝くんだ
降り積もる 降り積もる アスファルトに散る雪のように 僕の想いも積もっていく 積もっていく 積もっていくんだ
君の手を 君の手を 握りしめた時に気づいたんだ
僕には君しか いなかったんだ いなかったんだ いなかったんだ
そんな冬は僕は 大好きなんだ

雪が降る街に恋人たち 幸せそうに微笑み合い
少し歯がゆい自分が不思議 なんでこんなに君の隣に
いたいと思う僕の気持ち 君も同じだったらいいのに
なんて贅沢すぎるかな 願う願う空に空に

外に出ると北風1つ 凍る道路では転ばんぞ
一歩一歩雪の中を 凍る手と冷える心
冬なんていいことひとつもない ただ寒い日々が続くばかり
それでも 君と過ごす冬だけは

風が吹く 風が吹く 一人でいる時と違って
君がいる時は背中を押す 追い風になるんだ
凍りそうな僕の手を 気持ちを確かめるようにと
君の手に重ねたんだ 重ねたんだ 重ねたんだ
ふと君の 横顔を 見つめた時目が合って
寒さがウソのように あつくなり あつくなり
今日だけ冬が 好きになれた

日が沈み夜になり昼間とは違う風が吹き僕の心をしめつけていく
そんな時思い出す 人はこの世で1人だけ

君が好き君が好き ありふれた言葉を今言いたい 僕の全て伝わるか わからないけど
君が好き 君が好き これだけ死んでも伝えたい
こんな季節なら言えるかな 言えないかな
雪が降る 雪が降る
風が吹く 風が吹く
君が好き 君が好き 君が好き 君が好きなんだ

僕からひとつ 君が好きなんだ

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