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愛するためには短所も見る Pro Toolsの残念なところ

人にせよ、物にせよ、愛するというのはとても勇気がいる行為だと思う。特に「愛する」と言った瞬間にほぼ永久的な「しがらみ」にさえなってしまう。だからこそこんな部分もあるけど言わないといけない。

Pro Toolsを前回初めて取り上げました。もっとメリットで挙げなければいけない部分、誘惑できるような部分は沢山ありますが、それよりもまずデメリットの部分を発表して一旦熱を下げたいと思います。

1.アップデートスパンが長い

当初Pro Toolsがサブスクリプション制になった年には頻繁に更新をかけるからサブスクリプションをしてても気にならない金額で進化していく!と言われていたんです。事実、一年目は確かに更新頻度は高くマイナーアップデートまで含めると9回程度あったような気すらしています(自分の感覚ですが)。
しかし今年を見て見るとまだ一回です。2018年4月に更新があって以降音沙汰すらありません(執筆時7月31日)。今回のアップデートで起きてしまったバグはいつ直るのか、いつもキリキリしています。
だからこそStudio One4を購入してしまったくらいですから。この辺りはサブスクリプションを始めた当初の公約を守って頂きたい。

2.ソフト自体が重い

他のソフトに比べ昔ほどではないにせよやはり処理が追いつかないので「ストップします」的な動作は多いと思います。昔くらい強制終了が多いとオススメはできませんがそこまでではありません。けどやはり音数を重ねるうちに動作がもっさりしてくるのはわかります。もともと始めがサクサク動くので尚更ですね。

3.見た目が業務的

多分世の中の人たちはこう思っていると思います。
「作曲家さん!?なんかかっこいいソフト使って音を操って凄い人!」
「コックピットみたいにボタンが沢山あってそれを操ったり…!」
音楽ソフトDAWだけでなく、世の中の有償ソフトの大半は今や目に優しいと謳うダークモードのような黒基調のカッコいい見た目のような気がします。むしろそこにまで手が回らない無償ソフトとかが昔は白とかだった気がします。けど今では無償ソフトですら黒が多いですかね。
でもPro Toolsは違います。むしろ一周回ってダサカッコいいとさえ思える見た目。色の変更もできません。これを愛さなければならないのです。
「人は見た目じゃない!中身だ!」
という方がおられますが必ず向き合うこの見た目から逃れられない事実。向き合ってこそ初めてPro Toolsがパートナーになります。

4.使えるソフトの制約が強い

DAWにはその中で使える楽器というのがあり他社が沢山出しています。わかりやすくいうならばパレットがDAWで、絵の具が楽器です。以下楽器のことをプラグインと言います。しかしこの絵の具(プラグイン)は対応があり、対応のないパレット(DAW)ではチューブから出す事すら出来ないのです。
現時点で大まかに規格は3つあり、その中で一番多いのがVST、次がアップル専用の規格AU、となっております。最後の一つがこのPro Toolsが使用するAAXです。ほぼ全てのソフトがVSTを使用して音を出す昨今ではAAXという規格は一部の有名メーカーまたはプロ御用達のものくらいになってしまいます。要は遊びで音楽をやるにあたってこれほど課金要素の強いソフトはないということです。本気でやっていくぞ!ってならないと確かにPro Toolsを選択しにくいのも頷けます。

5.元からついてくる音源は他のソフトに比べ少ない

今のご時世各会社が自社DAWソフトを使用して欲しいためたくさんの音素材を用意してくれています。それを考えるとPro Toolsも確かに使える音源が揃ってますが、他の会社と比較するとちょっと弱いかなとも感じます。
事実、僕が使ってるのはXpound!2くらいです。あ、あとMini Grand。けどこれはピアノ音源がこれしかないから惰性で使ってるだけかも。

と、メリットが多い文デメリットも確かにあります。しかし作っていくとわかると思います。僕がそうだったんですが、シンプルイズベストがやはりどの世界も一番なのかなと。
具体的な写真も入れつつ今後もPro Toolsの魅力やtipsに触れていきたいと思います。

でわでわ

#音楽 #作曲 #DAW #ProTools #pro #tools

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