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本多行 通常&真エンド ネタバレ感想

彼の事を「ばぶーちゃん」と呼んでもいいかい。もう後半はずっと赤ん坊にしか見えなかった。あまりにも天使。あまりにも無垢。君の圧倒的な光属性に汚れきったおばさんは溶けてしまいそうだよ。

 本当になんなんだろう、この子。家族に大事に育てられてきたんだろうけど、こんな無垢な子どうやったら育つんだ。中学時代図書室に引きこもって人とあまり関わらなかったのがよかったのかな。あまりにも俗世間を知らなさすぎて(ただし世間知らずというわけでもない。世間知らずにもっと当てはまるのは夜ノさんの方だろう。)人の悪意とか妬み、嫉みを経験したことがほとんどないのかもしれない。
 蛍の光で「お天気の話から気象予測まで話をしたときに、歓迎されてない雰囲気を感じた」みたいなこと言ってたけど、その空気を16年間生きてきて最近初めて感じたらしいのが本当にびっくりする。それまでは妹が彼の伝達欲、説明欲を満たしていたからあまりクラスメイトとかとは関わらなかったんだろうか。妹が中学生になって彼を避けるようになったから(これも微笑ましいエピソードではある)、その欲を満たすために他の人に説明して「あ、あれ?妹やマリィがしていた反応となんか違うぞ……?」的な戸惑いを感じているのだとしたら、まあ、なんて汚れをしらない天使なのって感じをさらに強める。

 初期の彼は、スキンシップのときに「別にいいよ」とかいうくせに青いハート散らせるから、「こいつ本心を隠すタイプなのか」と思ってたけど、どうも違う様子。大接近全部みた感想としては、人とのスキンシップがなんなのか、どういう意味を持つのかわからないから、とりあえず初期の頃はなんにでもいいよって言ってみてたけどまだ身体は納得してなかったみたいな感じなのかな。中学の時の仲いい友達エピソード(同性・異性含む)がまったく出てこなかったし、家族以外の人と触れ合う機会がなかったんだろうね。唐突だけどお母さんから教えてもらったという「1匹2匹は本の虫」って数え歌、すげえ可愛かった。絶対自分の子にも歌って聞かせるんだと思う。

 自分のことを知ってほしい、自分の興味あることを知ってほしいというオープンハートでぐいぐいくるタイプの彼が、最後のクリスマスのときに「今度は君のルーツも聞かせてね。」と言ったところに彼の成長を感じてぐっときました。「ねね、君は何が好きなの?どんな中学生だったの?」ってぐいぐいきそうなところを、あえてじっと待つ。「無理に過去のことを女の子から聞いちゃダメだよ。自分から話したくなるまで待つの。」とかお母さんや妹さんから助言があったのかもしれないけど、その助言を聞き入れてしっかり体現できているのはこのダーホンの底力によるものだと思います。「着物、オレのために着てくれてありがと。」ってさらっと言えるその自己肯定感の高さは、やはり家族からの愛情をしっかり受けていて地に足が付いた男の証だと思う。本マリCPはたぶん子沢山なのではないかという気がする。なんとなく生命力に溢れている二人なのと、たぶん金銭的に余裕がある。(年を重ねた分シビアな見方)

 好奇心も知識欲も強いから、映画「初恋の行く道」のCDも「天才ピアニスト設楽聖司語録」も迷わず買ってるところは本当に頭が下がる。わりと実家も太そうで、知識欲を満たすための支出は我慢するなっていう家族方針なのではないかという気もする。部屋に天体望遠鏡とか高そうな水槽とかあったし。てか、彼の家、外観も部屋の中も図書館みたいでビビった。お屋敷やんか。話によく出てくるお母さんはなんとなく専業主婦じゃなさそうな気がしている。学芸員でもしてるんだろうか。

 話はズレますが、「天才ピアニスト設楽聖司語録」めちゃくちゃ気になる。わざわざ「天才」と銘打ってあるところからして、本人はまったく編集にかかわってなさそうなところが笑える。本になってから手に取ってキレてそう。はばたき市役所に勤めている例の親友(勤務先は私の勝手な妄想だよ☆)が「はばたき市のPRにもなりますし、彼の面白い発言は山ほどありますから。」とかなんとか言って作ったんじゃないでしょうか。で、本人が文句言ったら「ちゃんと『天才』って書いてやったじゃないか。何の文句もないだろう。」とか平気で言いそうなところが笑えます。

 三年目の花火大会のレモングラスの蚊よけ&惚れ薬めちゃくちゃ笑った。たしかに惚れ薬程度のものならダーホンが本気出せば作れてしまいそうだよ。てか、三年目はもうずっと告白未遂というか、もう告白しちゃってんじゃんよそれみたいな展開がずっと続いていて、ビビりました。主人公より天然な攻略キャラって新鮮ですね。

 ここから先は小ネタなんですが、誕生日を元旦に設定してて初詣の後にプレゼントをもらったんだけど、一年目がなんと「蛙モチーフの傘」でwww「初詣の間、ずっと隠してたんだ」って得意気に言うから「おま……、どこ隠してたん?」ってめちゃくちゃ笑った。ズボンの中にでも入れてたんでしょうか。やけに足ぴんとしてると思ったら傘入ってたんかい。

 相変わらず先生も放っておけないので(はぁん、だって誘われると……)、課外授業行ったりしてたんですけど、先生は体育祭の玉入れの時ほとんど籠にいれないでこっちのコートにばかり投げてくるの「負けてもいいからお前らを邪魔したい」っていう嫉妬心が垣間見られていいです。(勝手な解釈)あと、チョコレートのお返しに泥付き野菜を下駄箱に入れてくれるんですが、山盛りの泥付き野菜をえっちらおっちら私が持って帰ったらうちの親は絶対喜びそうだなって思うし、「アンタ、この先生にまた愛想よくしときなさいよ。また野菜もらえるかもしれないじゃない。」って事あるごとに関係深めるよう唆してきそうなので、親公認で先生とカップルになれそうです。
 本当は先生当て馬にしてダーホン逆転告白も同じデータでできないか何度かやり直したんだけど、やっぱりこっちからデートに誘えない先生を当て馬にするの難しくてうまくいかなかった。ざーんねん。

 あと、学食のメニューで尾頭付きの魚?刺身?定食みたいのがあって、その魚がやけにグロいというかシ〇・ゴジラにしか見えなくて、ビビってるんだけどあれなんなん?

 ダーホン関連で一つ残念だったところがあって、文化祭の演劇の「信長様の命 やらねばならぬ」のところで「いのち」って言ってたんですが、官兵衛がやったことと文脈からして「めい」だよね……て思ってる。いのちやらねばならぬって、信長殺せってことかい?みたいな意味わからんくなる。たぶんアフレコの時にシナリオライターが同席してなくて、ルビも振ってなかったせいだとは思うんだけど、天才キャラのダーホンだけにそんな読み間違いするかよって思って、ちょっと萎えた……な。(ごめん。声優さんは何も悪くないんだ)

やっと女王養成ギブスもらったので、風間氏を落としなおかつローズクイーン狙ってみよう。目指せ高根の花。

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