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コロナ禍で、行き過ぎた合理化から冗長性の再評価へ。

緊急事態宣言の続く東京で、夫婦WFHしながら小学一年の双子男子と毎日てんてこ舞いで暮らしています。学校もいよいよ宿題本気出してきて、親も大変です……。いままで、いかに学校や保育園などにアウトソーシングしてきたことで、ギリギリで回っていた生活だったんだなぁと反省しました。

さて、ひさしく書いていなかったのですが、そろそろ現状考えていることを吐き出しておいたほうがいいような気がしてきました。

制度疲労ジャパンを突いてくれたCovid-19

この前に書いたエントリーはこちら。

2019年は制度疲労が目立った年のように感じました。日本全国に張り巡らされたコンビニというプラットフォームの制度疲労、グローバル経済と政治の相性、家をベースとしたガラパゴス戸籍制度、社会保障や医療システム、働き方問題や世代間格差も制度疲労の結果起きていること。我々の周囲のシステムが、いかに前時代の前提に最適化されたものだったかを思い知らされた年だったのではないでしょうか。

奇しくも、日本社会が制度疲労を起こしていることを書いていました。そして2020年。Covid-19こと新型コロナウイルスがこの制度疲労ジャパンを襲ってきました。経済活動の自粛やら社会活動の自粛で、多くの犠牲を払いました。しかしながら、おかげで制度疲労していることを認めて変革に舵を切る兆しが出てきたことは唯一のポジティブなことかもしれません。

制度面では、印鑑の弊害、役所手続きのオンライン化、オンライン診察などがやっと動き出しました。願わくば給付金+マイナンバー手続きをきっかけとして戸籍制度の見直しや家ではなく個人単位での制度への移行を期待しています。

働き方では、ワークフロムホーム(WfH)の定着、オンラインミーティングの普及に動きました。会社第一でライフスタイルは二の次という文化から、仕事とライフスタイルの融合(混沌も含めて共有)が定着してくれればと願っています。

世界のあり方も合理化されたグローバルでの分業から、冗長性をもったゆるい分業ぐらいにバランスされていくのではないかと思っています。

ギリギリまでの合理化から、冗長性の再評価へ

そうそう。働き方でも、社会のあり方でもこれからのキーワードは「冗長性」になっていくのではないかと個人的に感じています。

【冗長性】redundancy 余分な部分が付加されていること。また、それにより機能の安定化が図られていること。特にコンピューター・ネットワークで、情報を伝達する際に、情報が必要最小限よりも数多く表現されること。これにより安定的に情報伝達を行うことができる。余剰性。リダンダンシー。(大辞林)

冒頭で書いたように、地方出身都内共働き育児世帯って、学校や学童や習い事などの外部ソースを使った上で合理化に次ぐ合理化で乗り切っていた生活でした。家事もマシンを活用して、業務フローも効率化してやってきていました。こんな状況になると、前提が変わることで破綻してしまいます。

もちろん生活の話だけではありません。仕事にしても合理化すればするほど、前提が変わった時にもろくなってしまいます。

さらに、頭で考えていた以上に前提が変わりやすい時代に生きていることを身を持って体験しました。それならば、合理化から冗長性を持たせるほうにマインドがシフトするのが人間の危機意識です

忙しなく、ギリギリまで働くことはもはやクールではありません。余裕を持って、じっくり取り組むことのほうが尊い感覚になっていくでしょう。時間を無駄にすることよりも、心が安定することを優先するようになってくるでしょう。もともとミレニアル世代にあった価値観が、社会状況的に他の世代にも拡がるという感じに近いのかもしません。

今回の長い自粛生活のおかげで、自分たちの身の回りや家族で楽しめることがたくさんあることを発見した人も多かったと思います。なんであんなに無理していたんだろう?とか、チカチカする情報量の中に戻っていくことに違和感を感じている人もいると思います。

いずれにしても、外部刺激でアゲアゲなアッパーな時代(特に経済優先主義)は終焉しました。自省的にダウナーでチルな時代がやってきているのでしょうね。時間的にも体力的にも、心も余裕のある冗長性の時代の到来です。大きく深呼吸をしながら、ゆっくりと日常を楽しんでいきましょう。


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株式会社空気読み代表。コンセプト設計・企画・実践をやっています。興味:依存しない生き方/その他の選択肢/クリエイティブ都市/メディア/コミュニティ 自由大学脱藩学教授 著書:「空気読み」企画術/前に進む力/顧客に愛される会社のソーシャル戦略 手書き地図推進員会
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