小説:くちびるに歌を 中田永一

4/1読了

感想の書留、ネタバレ注意。

乙一さんの別名義作品。

目線がちょくちょく変わる特定の主人公がおらんタイプの小説。

青春時代を過去と感じる自分が読んだならではの感想やけど、青春と呼べるであろう過去の大切な思い出たちを綺麗に蘇らせてくれる。

途中途中出てくる歌詞に懐かしい記憶が喚起させられて中学時代に心が戻った気がした。

読後感の良い青春小説。

ほんで、合唱の描写がとても綺麗。

中学の時の合唱コンクールは全部伴奏での参加やったけど、外からみんなの声を聞いた時の、自分も歌ってみんなと合わさった時のあの感覚のまんま。

これを青春時代真っ只中に読むとどんな感想を持ったんやろうな…。

こういう青春を題材にしてる物語を読むと、
当時は青春なんて思ってなかったことも、今思い返せば青春やったんやって気づくこと多々ある。

今の自分が経験してること、頑張ってることも、いつかの未来に豊かな人生送ってるな、送ってたなって思えるようなものにしたいな。

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