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SONY Cyber-shot DSC-P1

サイバーショットといえば、この形を思い浮かべる人も多いのではないかと思う。
ソニーサイバーショットシリーズは、1996年に発売されたDSC-F1から始まり、Fシリーズ、Dシリーズ、Sシリーズ、Pシリーズ、Uシリーズ、Vシリーズ、 T/TX/TFシリーズ、W/WXシリーズ、Lシリーズ、Mシリーズ、MDシリーズ、 H/HXシリーズ、Nシリーズ、R/RXシリーズ、Gシリーズ、QXシリーズ などがあり、実に多岐にわたる。
このP1は「pocket」とか「play」の頭文字である「P」をとったPシリーズの初代モデルである。2000年発売。有効321万画素。光学3倍、静止画のみデジタル6倍ズーム。PlayStation 2と連携できるピクチャーパラダイス規格に対応している。
まぁ、実に20年近く昔のカメラな訳だが、ご覧のように普通に写る。撮れる写真も悪くない。
このカメラの「罠」はSONY製である事に因る。

メモリースティック

その一つが記録媒体である。
SONYはプレイステーションなんかもそうだが、独自のメモリースティックを使う。
今はSDカードなんかと併用出来たりするので、さほど問題ではないのだが、このカメラが発売された当時はメモリースティックのみの仕様だった。
さて、このメモリースティック、これまたいろいろな種類があるのはご存知だろうか。
このカメラに利用できるのは「メモリースティック」である。たしか128MBくらいが最大ではなかっただろうか(512とかあったかな…)
今のようにRAWファイルを記録するようにはなっていないし、300万そこそこの画素数なので、その程度の容量で事足りたわけだ。
しかしメモリースティックは、その他にマジックゲート メモリースティック、メモリースティック Duo、メモリースティック PRO、メモリースティック PRO Duo、メモリースティック マイクロ、メモリースティック PRO-HG、 メモリースティック PRO-HG Duo、メモリースティック HG マイクロ、メモリースティック XC、メモリースティック XC Duo、メモリースティック XC-HG Duo、メモリースティックXC マイクロ、メモリースティック XC-HG マイクロと、大容量、高速化によって変化してきた。
これらも互換性が全てにあるわけではなくて、A→Bは使えるがB→Aはダメとか、非常にややこしい。
今のデジカメやPSPなんかには初代のメモリースティックが使えない。
そのため家電量販店にも初代のメモリースティックなど、もう流通していない。
あっても非常に高価なものになってしまっているのだ。
それではさすがに…とSONYも思ったのか、メモリースティック Duoをメモリースティックとして使えるようなアダプターを販売しているのだが、これもカメラ側で認識する容量に上限があるので、例えば1GBのメモリースティック Duoを読み込ませようとしてもダメなのだ。

バッテリー

バッテリーはF505と同じく「NP-FS11」を使う。
このバッテリーは、これまたソニー独自の「インフォリチウムシステム」を導入したバッテリーで、残量を時間で表示できるようになっている。
しかし、このNP-FS11は欠陥があったとしてリコールされているバッテリーである上に、ジャンクで転がっているNP-FS11は寿命のものがほとんどだ。
ぼくは同じものを2つ持っているが、片方は充電できてもカメラに装着してスイッチを入れた途端に数秒で落ちる。
互換品はAmazonにもあるが、キヤノンの”NB-1LH”のところにも書いたように、かなり困ったバッテリーである。

SONYはVHS、Betaの問題もそうだが、独自性を重視するメーカーなので、往々にしてこういうことが起きる。
また実しやかに囁かれる「SONYタイマー」なるものの存在も気になる(笑)

イコン

一見すると横長で片方が丸いだけのデザインに見えるが、右手(ここらあたりはどうかなと思うけれど)で持つと、親指が来る辺りに窪みが設けられていたり、小さすぎない適度な大きさはブレを生みにくい。
ぼくは今までサイバーショットシリーズは「R」や「RX」しか使ったことはないが、やはりサイバーショットという名前から連想するのは、この形なのだ。

ソニーというメーカーは汎用性という意味ではかなり問題があるのだけれど、一つのジャンルを作ってしまいかねない強烈なポリシーを以て商品作りをするメーカーだ。
カメラ一つとっても、他のどれにも似ていないし、それがまたソニーの魅力なのだと思う。
近頃はそういうのも薄れつつあるのかも知れないが、ぼくはそういう姿勢は好きだ。

#sony #sonycybershotdscp1 #オールドデジタルカメラ

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