異形なるもの
このソニーサイバーショット DSC-F505Vはかなりインパクトがあった。
なにしろこのスタイルである。
レンズにボディが付いている、という感じ。
2000年くらいの登場だけど、やはりこのカメラも定価 125,000円もする高級機だった。
スイバルタイプと言うのか、レンズ鏡胴の根本を蝶番にして上90°下50°に回転する。
購入したものはチャージャー、バッテリー、おそらく別売りの設定だったであろうケース付きで1,080円だった。
まァ、20年近く経っているのだから、そんなもんなのかも知れない。
カール・ツァイスレンズ
このカメラの売りの一つがカールツァイス バリオ・ゾナーを搭載していることであろう。ゾナーとは4群6枚のダブルガウス型のカールツァイス銘レンズを指す。まァ、何十年も歴史のあるレンズなので、かなり曖昧にはなっていて、このレンズもズームである時点で「?」なのだけど、そこらへんを「vario(ラテン語で「変える」という意味らしい)」で言い訳している。
ちなみにこのレンズは7群10枚。
これはまったくの私見だからアレなのだけど、ツァイスのレンズは繊細な線でこってりした色乗りの印象。
うーん、デジカメはセンサーや画像エンジンの影響の方が大きいからなァ...。
ソニーらしさ
独自性という意味ではぶっちぎりなのだと思う。
以前譲ってもらった「R-1」もそうだが、従来のデジカメのイメージに囚われることなく、このカメラにしてもレンズにボディをおまけでくっつけたようなデザインは他に類を見ない。
高倍率ズーム機は今でもあるが、どれもが一眼レフ(高倍率ズームのコンデジは「ネオ一眼」とか言われたりするらしいが)をイメージさせるものである。
この後にリリースされたF707、F828もかなり強烈なイメージだが、R-1に至る一連のシリーズはソニーらしさが全開ではないだろうか。
#オールドデジタルカメラ #sony #cybershotdsc505v