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第162夜 機械仕掛けの魔法
今夜の写眞機は、Fujica35 Auto-Mです。世界最初の複式プログラムシャッターを装備したカメラです。
複式プログラムシャッター機構は、シャッター速度がどこにセットされていても,まず絞りが調節され,絞りだけで調節しきれなくなるとシャッター速度が自動的に調節されて適正露光が得られると云う仕組みです。
レンズは、FUJINON-R 1:2.8 f=4.7cmで、シャッターは、COPAL MAGICです。COPAL MAGICが、前述の複雑怪奇な動きを司ります。露出計は、セレン光電池を使います。
鏡胴は、前から、ピント、シャッター速度、完全セット自動リングの順です。AUTOにしておけば、後はピントを合わせてシャッターを切るだけです。
シンクロ接点はXとMが同居してます。その隣に見えるレバーは、完全自動セットリングのロックレバーです。これを押し下げてリングを回します。ただし、それには、フィルムを巻き上げていないといけません。巻き上げないと、どのリングも回せません。
軍艦部です。Fujicaお馴染みの底に巻き上げレバーがあるので、トップはさっぱりとしてます。
唯一、回せるのが、この感度設定。外が露出補正で、中が感度設定です。
背面は、とくになにもないです。ファインダーは、採光式ブライトフレームで、パララックス自動補正です。
底に巻き上げレバーがあるので、巻き戻しノブは左側面にあります。
底です。巻き上げレバーとカウンターがあります。
巻き上げレバーの中は、フィルム覚えです。カウンターは順算式です。
適正露出になるようにプログラムシフトする機構を、機械仕掛けの時代にやるという発想が、かなりイカれてて(褒め言葉ですw)、それを実現してしった当時の技術者に乾杯です。
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