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世界大会ベスト8が教える!今日から使えるKC前講座③ハーピィ編

みなさん、こんにちは、ATMです。

今回は前回までに引き続きKCの目玉となりえる環境デッキの解説をお届けする解説記事の第3弾です。
(以下、共通文)

今回のKCは、私が世界大会優勝を目指して必死に調整を行った環境からほんの2週間ほどしか経っておらず、殆ど様変わりしていません。
新パックで新たに環境に参入できそうなのは「先史遺産(オーパーツ)」ですが、これもトップメタを張ることはないと考えています。

そのため、世界大会に向けて必死で積み上げ、習得した技術、構築理論を余すことなく活かせる私にとっては、この上なくベストな環境でのKCとなると思われます。

また、本KCが終われば新ワールドの実装に伴い、現役の多くのデッキはその原型を留められないほどに根本から破壊されるであろうことも創造に難くありません。

そのため、この知識が有効かつ、日の目を浴びるタイミングは、KC前のこのタイミングしかないと考えていることがお分かりいただけると幸いです。

本当は、世界大会の調整にあたって多くのデッキを触っており、その一通りについて解説しきる自信があります。

しかし、片っ端からテーマを取り上げては有料記事にして、売り抜けてはデッキを持ち替える、といった行為を繰り返すような不誠実なプレイヤーだと思われたくはなく、情報による環境操作などと思われることもまた心外です。

そのため、今回は世界大会に持ち込んだ「オノマト」「サンダードラゴン」「ハーピィ」の3デッキのみの解説に絞り、それぞれについて、個別で解説記事をお送りしていこうと思います

テーマを絞ったことにより、狭い範囲ではありますが、その分、世界大会に向けた調整内容、理論、環境分析を流用できるため、ベスト8の結果と合わせて、これ以上ない形で情報提供ができると考えています。

また、各解説記事では、その他テーマとのマッチアップでの重要ポイントも取り扱っていくことになるため、直接的ではないにしろ、その他デッキの評価、解説も読み取れる内容でお送りしていくつもりです。

そのため、使用者側だけでなく、対策側としても嬉しい、正に参考書のような記事を目指しました。

また、本記事は元々1本の記事の予定だったものですが、

「テーマ毎に小分けにした方が、その分深堀りしやすく、1テーマだけ記事を確認してみたい、と思われる読者さんにも喜ばれやすいのではないか?」

といった考えから、分割販売を行うに至りました。

そのため、まとめて読みたいと考えてくださる方には、個別に買うよりも遥かにお得な値段設定となっている、まとめ買いの方をオススメしたいと思います。
購入方法は個人のニーズに合わせていただき自由に選んでいただければ、と思います。

また、参考までに私の過去の調整記事や、有料noteのリンクを幾つか掲載しておくので、ご購入にお悩みの方は参考に1読していただき購入検討の補助に使っていただければ、と思います。

こちらは、世界大会の調整過程をまとめたレポートです。
本記事では、これらのデータや経験をベースに各種解説は行われていきます。

OCGの記事ですが、過去に販売した有料noteです。
現在は情報が古くなっていることから、全体の8割ほどを無料公開しているものです。
有料記事に対するスタンスの確認としてもってこいと言えるでしょう。

前置きが長くなってしまいましたが、そろそろ本編に移りたいと思います。
今回は環境のダークホースデッキ「ハーピィ」の解説編となります。
その他テーマ記事とお間違えの無いようご注意の下、本記事を手に取っていただければ、と思います。

それでは参りましょう。

今記事は、KCをガチで走るぞ、という方に向けたかなり実戦的な内容となっており、そのための記事となっております。

そのため、各デッキについての最低限の知識がある前提で解説が進む可能性があります。

具体的には、

「チャネラー」1枚から何ができるのか

といった初歩的な内容や、各デッキのカードの効果などは知っているものとして進めていくくらいだと思っていただければ概ね問題はありません。

その上でなお、ご購入の上で、分からない部分があった場合はDMなどで質問も承りますし、必要性を感じたなら追記・修正を行います。

ハーピィの強さとは何か

「ハーピィ」はデッキ名を冠する「ハーピィ」ギミックを回してビートダウンを行っていくミッドレンジ寄りのビートダウンデッキです。

特に、スキル「ハーピィの狩場」の存在から対罠デッキに強い優位性を持っており、デッキ次第では「ハーピィ」というデッキとのマッチアップを極端に嫌うほどの相性差を持っています。

そのため、罠カードや永続魔法をキーカードとするデッキが多いほど強くなるデッキであり、格下デッキにめっぽう強いデッキといえるでしょう。

また、その構築指針も様々なものがあります。
代表的なものだけでも、

・デッキ枚数を20数枚程度に切り詰め、「ハーピィ」ギミックを強く回していくことを意識したいわゆる「薄型」
・「ヒステリック・サイン」のリソース獲得能力を強く押し出した「サイン」型
・「ハーピィ・ハーピスト」の大量採用に代表されるギミックでのリソース循環能力を高めたいわゆる「厚型」

といった構築指針が挙げられます。

また、これらはその全てが独立した構築指針というわけではなく、デッキ枚数以外の要素は、むしろ共有できる指針です。

一例として、一般的には「厚型」とされる構築は「サイン」型の特徴を強く持つ構築が一般的ですし、逆に「薄型」とされるリストは「サイン」型から極力遠ざかろうという構築指針がテンプレですが、意識すれば組み込むことも可能です。

このように、「ハーピィ」というデッキは、リリースから相当の時間が経っており、1時期は1強環境を形成して環境トップも経験したことから、その他テーマと比較しても相当研究が進んでいるテーマですが、それでもなお、明確な正解が見つかっていない奥の深いテーマです。

その奥の深さは8月末に行われた「KCGT2021決勝ステージ」での参加者の持ち込みが何パターンにも分かれたことからも窺い知れますし、型を問わず高い勝率をあげたことからも、大会中の明確な当たりデッキだったと言えるでしょう。

このように、環境を選び、適切なチューニングを行えたならば「ハーピィ」は常に有力候補に挙げられるデッキとなります。

本記事では、各デッキタイプが持つ強みや構成要素を簡潔に解説し、パーツ単位での理解度を高めてもらった上で、それらの要素やその他の外部パーツの足し引きを適切に判断する指針を伝えていこうと考えます。

その後、共通のプレイングや各対面の立ち回りを伝え、実戦の中での「ハーピィ」の強さを引き出す立ち回りを伝えていきたいと思います。

先ほども述べた通り、既に多くの研究がなされたテーマではありますが、「ATM」自身がそれらの結果を受けて「ハーピィ」をどのように評価し、運用するべきだと考えているかを分かりやすく伝えていけたらと考えております。
どうぞ最後までお付き合いください。

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